新型コロナウイルスの発生によって、マスクの重要性が高まっています。しかし、マスクには不織布マスクやガーゼマスク、医療マスクなどさまざまな種類があり、それぞれ特徴も違ってきます。コロナ対策にどのようなマスクを選ぶべきか、迷っている方も多いのではないでしょうか。
今回は、コロナ対策で知っておきたいマスクの種類、効果、選び方などを解説していきます。マスクの効果を高めるためのグッズも紹介するので、あわせて参考にしてみてください。
コロナ対策で知ってきたいマスクの種類と効果
マスクにはさまざまな種類があります。ウイルス対策には効果があっても、着け心地が悪かったり、口の中が乾燥してしまったりすることも…。
したがってコロナ対策を行ううえでも、マスクの種類と効果を理解したうえで、適切なマスクを選ぶ必要があります。早速、代表的なマスクの種類について確認していきましょう!
種類1.不織布マスク
不織布マスクとは、熱的・機械的・化学的な作用で絡みあわせたシート布で成り立つマスクです。繊維同士が織り込まれていません。
通気性に優れることから、マスクだけでなく紙おむつや生理用品などに用いられてきました。値段が安いので入手しやすい点も特徴です。
通常の布マスクよりも効果が高いといわれており、新型コロナウイルスの対策としても着用を呼びかけている県もあります。ただし着け心地が硬いので、人によっては長時間着用すると、負担を感じてしまうこともあります。
種類2.ガーゼマスク
ガーゼマスクは、綿織物を重ね合わせたマスクです。
ケガの治療で使われる柔らかい素材でできているので、肌に対する負担が少なくなっています。また、保湿・吸湿の効果が期待できるので、喉が潤いやすいのも特徴です。空気が乾燥している時期に適しています。
ただし、風邪やウイルスの対策では、不織布マスクのほうが効果的だといわれています。大きなサイズを選んでしまうとすき間ができてしまうので、顔の大きさに適したサイズを選ぶことが重要です。
種類3.医療マスク
医療マスクとして主流なのが、サージカルマスクです。サージカルマスクは不織布で成り立っており、フィルターがあって3枚重ねになっている医療マスクです。医療用といえども、網目がウイルスの大きさよりも大きい場合もあります。
また、医療マスクには感染防止効果の高いN95マスクも存在しています。感染源となる粒子を静電帯電方式によって捕集する効果を備えています。ただ、完全にウイルスを防御できるわけではありません。医療用マスクについても、鼻やあごなどから空気漏れがないように着用することが大切です。
種類4.美容マスク
美容マスクは、フェイスラインの輪郭を美しく見せるマスクです。重力に負けてしまいがちなあごのラインをホールドしてくれます。
通常のマスクとほとんど変わらないデザインもあり、自然にマスクを着用することもできます。
美容マスクだと、コロナ対策で重要とされる飛沫防止効果が気になる方もいるかもしれません。その点、アウター部を被せて飛沫を防止できる、2重構造タイプの美容マスクもあります。
種類5.フェイスカバー
フェイスカバーは、首から鼻まで顔の広範囲をカバーできるマスクです。
フェイスマスクと名称が似ていて、違いが気になる方もいますよね。フェイスマスクは、美容マスクのように顔の美しさを守るためのマスクだといえます。
その点、フェイスカバーは紫外線マスクやクールマスクのように物理的な保護を目的として利用するマスクです。
通常のマスクよりも露出部分を減らせるので、ウイルスが顔に付着するのを防ぎやすくなっています。
フェイスカバーには、紫外線カット効果が付与された製品や、呼吸しやすいスポーツ向け製品、炎天下でも涼しく感じる製品、おしゃれな模様の製品などもあり、利用シーンに応じて選び分けることも可能です。
通常のマスクと違って、動きによって外れにくいフェイスカバーもあります。フェイスカバーであれば、アウトドアやスポーツなどでも導入しやすいでしょう。
コロナ対策に効果的なマスクを選ぶときの基準
室内向けの花粉症対策は、室内に花粉を持ち込まないことが重要になります。室内に花粉を持ち込まないグッズには次のようなものがあります。
指標の種類 | 概要 |
---|---|
BFE(Bacterial Filtration Efficiency) :バクテリアろ過効率 | 細菌を含む約3.0㎛の粒子を防げる割合 |
PFE(Particle Filtration Efficiency) :微粒子ろ過効率 | 約0.1㎛の微細な粒子を防げる割合 |
VFE(Viral Filtration Efficiency) :ウイルスろ過効率 | 約0.1㎛~5.0㎛の生体ウイルスを含む粒子を防げる割合 |
新型コロナウイルスの粒子の大きさは約0.1㎛といわれています。したがって、PFEやVFEの割合が高いマスクがコロナ対策として適しているといえるでしょう。
コロナ対策でマスクの効果を高めるグッズ3選
感染力の高い新型コロナウイルスに対して、マスクの着用だけでは不安を感じている方も多いでしょう。その場合、マスクの効果を高めるグッズの併用も検討してみてはいかがでしょう。
早速、マスクの効果を高める代表的なグッズをご紹介していきます!
グッズ1.ノーズパッド
マスクのすき間からウイルスが侵入してしまうのが不安という方も多いでしょう。その場合は、マスク専用ノーズパッドの装着も検討する方法があります。
マスクと鼻の間にできるすき間を埋めるためのグッズです。両面テープの裏紙をはがして、マスクの内側上部に貼るだけで装着できるタイプがあります。ウイルスの侵入を防ぎやすくなるほか、くもり止め効果も期待できます。
通販で1個あたり100円ほどの価格で購入できるので、気になった方はコロナ対策として検討してみてはいかがでしょう。
グッズ2.マスク用除菌スプレー
医療マスクといえども、ウイルスを完全に防げない場合もあることを知り、マスクの効果に不安を感じた方もいるでしょう。
マスクのウイルスブロック効果を高めるグッズとして、マスク用除菌スプレーも検討できます。
マスクの外側や内側にスプレーするだけで、ウイルスを除菌して抗菌効果を付与できます。
ただし、すべてのウイルスに対応していない製品もあります。コロナ対策として利用するときは、新型コロナウイルスに対応していることを見落としなく確認しましょう。
グッズ3.フェイスシールド
フェイスシールドは、顔全体を覆えるウイルス対策グッズです。目を覆えるので、粘膜からウイルスが侵入してしまうリスクを減らせます。
最近では、マスクと重なる部分を少なくしたスリムな製品や、マスクの紐を通して気軽に装着できる製品が登場し始めています。
「マスクだけだと口元しか対策できないから不安…」と感じる方は、コロナ対策としてフェイスシールドの併用も検討してみるとよいでしょう。
まとめ
以上、コロナ対策で知っておきたいマスクの種類と効果、選ぶときの基準などを解説しました。
マスクにはさまざまな種類があり、着け心地や効果、機能性などをよく比較・検討する必要があると、おわかりいただけたのではないでしょうか。
コロナ対策として一般的なマスクを着用しても、効果が不安になることもありますよね。
その場合、通常のマスクよりも広範囲なフェイスカバーを着用したり、ノーズパッドや除菌スプレー、フェイスシールドなどを併用したりする方法もあります。
新型コロナウイルスの感染リスクを少しでも下げるために、最善のマスク対策を講じていきましょう!
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