夏はもちろん秋・冬も紫外線が降り注ぐので、日焼け対策は必須。日焼け止めや美白スキンケアアイテムなどでも対策はできますが、ビタミンの豊富な食材を積極的にとるなど食生活を工夫することで、紫外線に負けない美肌をつくれます。
この記事では、紫外線対策や美肌ケアにおすすめの食生活について解説します。
1.スキンケアは食事から!美肌と食べ物の関係とは
「肌は 内臓の鏡」と言われるほど、身体の内側の状態は肌のコンディションを大きく左右します。タンパク質やビタミンといった身体に必要な栄養が不足すると、内臓の働きが低下したり、血行が悪くなったりして、肌荒れなど肌にも悪影響を及ぼすのです。
「しっかりスキンケアをしているのに肌の調子がイマイチ」といった場合は、食生活が乱れている可能性があります。
特に夏にたくさん紫外線を浴びた秋・冬の肌を整えるためには、まずは食生活を見直しましょう。
2.美肌をつくる主な栄養素とは
数ある栄養素のなかでも、特に美肌との関係が深いものを紹介します。紫外線のダメージや肌荒れが気になる場合は、これらの栄養素を積極的にとるのをおすすめします。
タンパク質|肌をつくる材料
タ ンパク質は三大栄養素のひとつで、人間が生きていくために欠かせないものです。皮膚や髪など身体の多くの部分がタンパク質からできています。また、ホルモンや神経系が正常な働きに必須です。
タンパク質が不足すると、肌の材料が足りなくなり、肌の生まれ変わりである「ターンオーバー」が乱れ、肌の老化・たるみ・くすみを引き起こします。さらに、免疫力の低下による肌荒れ、肌のハリ・ツヤに欠かせない「コラーゲン」の減少など、肌の状態に大きな影響が及ぶでしょう。
ビタミンA|若々しい肌に整える
ビタミ ンAには、肌が生まれるのをサポートする、コラーゲンを生成する、シミをケアするなど、肌に関係するさまざまな働きがあります。老化の原因のひとつである「酸化」を防ぐ「抗酸化作用」があることでも知られ、エイジングケアの一環として、積極的にとりたい成分です。
生まれたばかりの赤ちゃんの皮膚には、ビタミンAが豊富に存在します。しかし、紫外線によって日々破壊されてしまうので、食事から補うのがおすすめです。
ビタミンC|シミ対策に有効な成分
ビタミンCは、紫外線のダメージを軽減してくれる成分です。ビタミ ンCには、紫外線を浴びることで生まれる「メラニン色素」がつくられるのを防ぐ作用があります。メラニン色素は、シミのもととなる成分なので、ビタミンCの摂取はシミ予防につながります。
また、時間の経過とともに酸素と結びつき濃い色になったメラニン色素を、色の薄いメラニン色素に戻し、シミを薄くする効果も期待できるでしょう。
ビタミンE|血行を促進する作用
ビタミ ンEは、血行を促す作用があります。血行が促されると、肌に新鮮な酸素や栄養がいきわたりやすくなるため、美肌に効果的です。また、肌のターンオーバーを整える働きによって、古い角質がスムーズに排出されるようになり、シミやくすみをおさえられます。さらに、肌のバリア機能が高まり、乾燥肌や肌荒れを防ぐ効果が期待できるでしょう。
亜鉛|ターンオーバーを促す
亜鉛は 、肌の材料であるタンパク質が肌に変わる手助けをする栄養素です。肌のターンオーバーを促し、生まれ変わりをサポートする働きがあります。
新しい肌細胞ができやすくなることで、肌荒れやくすみといったトラブルが減り、シミの原因となるメラニン色素の排出がスムーズになるでしょう。
さらに、亜鉛はコラーゲンの生成にも関係するため、肌のツヤやハリを改善する効果も期待できます。
カルシウム|肌のうるおいを保つ
カルシウムは、肌組織と肌組織をつなぐ働きを持ち、細胞の隙間から水分を逃がさないようにして、肌の乾燥を防いでくれます。また、ターンオーバーを促進する作用があり、肌荒れを防ぎキメの整った肌へと導きます。
食物繊維|腸内環境を整える
食物繊維は腸内の善玉菌のエサとなります。食物繊維をとると善玉菌が増えて腸内環境が改善し、肌に必要な栄養を吸収しやすくなり、肌荒れが改善するのです。また、食物繊維をとると腸の動きが活発になり、腸内に蓄積された老廃物がスムーズに排出され、美肌効果が期待できます。
3.美肌のためにおすすめの秋・冬の食材
美肌をつくる栄養素を豊富に含む、秋・冬の旬の食材を紹介します。
秋の食材
秋鮭
ビタミンAやビタミンEに加え、肌のターンオーバーを促すビタミンBも豊富に含まれており、美肌効果が期待できる食材です。赤い色のもととなる色素「アスタキサンチン」は、抗酸化作用が強く、若々しさを保ちたい方におすすめです。
きのこ
食物繊維がたっぷ りと含まれており、腸内環境を整え、肌荒れを予防。美肌へと導いてくれる食材です。肌の健康を維持しターンオーバーを促す「ビタミンB」など、ビタミンを豊富に含み、健やかな肌に整える効果が期待できます。
さつまいも
食物繊維に加え、ビタミンCやビタミンEが豊富に含まれており、腸内環境を整えつつ、美肌へと導きます。皮にも栄養がたくさんあるため、皮ごと食べるとよいでしょう。
栗
ビタミンCが豊富に含まれているため、メラニン色素の生成をおさえる効果が期待できます。一般的にビタミンCは加熱に弱いのですが、栗に含まれるビタミンCは熱に強く、効果を発揮しやすいといわれています。
冬の食材
牡蠣
牡蠣は亜鉛を豊富に含んでおり、肌の再生をサポートし、ターンオーバーを促進する効果が期待できます。さらに、ビタミンやミネラルがバランス良く含まれており、肌に必要な栄養をまとめてとれる食材です。
ブリ
冬のブリは、良質なタンパク質が多く取れるため、美肌対策に向いた食材です。さらに、シミを防ぐビタミンEや肌トラブルを防ぐ効果のある「オメガ3脂肪酸」を豊富に含んでいます。
りんご
りんご の皮には、メラニンの生成を防ぐ「りんごポリフェノール」が含まれています。さらに、ビタミンCやビタミンE、腸の状態を整える「ペクチン」など、美肌効果の高い栄養が豊富に含まれている食材です。
みかん
みかんはビタミンCを多く含むことで知られていますが、みかんのだいだいいろのもととなっている「β-クリプトキサンチン」も美肌効果の高い栄養素です。ターンオーバーの促進や保湿、シミを薄くするなど、さまざまな効果が期待できます。
また、白い筋には、血行改善作用のあるポリフェノールの一種が含まれているので、できるだけ取らずに食べましょう。
ビタミンなどの栄養をたっぷりとって美肌に!
スキンケアだけではなく、食生活に気を配ることで、美肌にグッと近づけます。肌に良いといわれている栄養素として、タンパク質やビタミン、食物繊維などがあります。特にビタミンCは、メラニンの生成をおさえ、メラニンの色を薄くする効果もあり、夏に浴びた紫外線の影響を軽減してくれます。
美肌に大切な栄養素を多く含む食材として、秋が旬の秋鮭・きのこ・さつまいも・栗、冬が旬の牡蠣・ブリ・りんご・みかんなどがあげられます。
毎日の食事に取り入れて、身体の内側から美肌を目指しましょう。
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