子どもの肌はデリケートなので、日焼け止め選びでは肌への優しさを最優先に考えたいもの。ノンケミカル処方や低刺激、無香料・無着色などと表記されている製品を選ぶと安心です。特にアレルギーや肌荒れしやすい子どもには、こうした製品を検討してみてください。
また、伸びが良く、少量でもムラなく塗布できるミルクやジェルタイプは、子どもにも塗りやすいのがメリットです。摩擦が少なく肌を刺激しにくいため、使い心地の良さも重視するといいでしょう。
さらに、日焼け止めを選ぶ際には「ウォータープルーフ」や「汗・水に強い」タイプをチェックすることも大切です。プールや海に入る場合は特に、落ちにくい仕様のほうが塗り直し回数を抑えやすくなり、効果的に紫外線から肌を守れます。
石鹸で落とせる日焼け止めのメリット
子どもの肌にはクレンジング剤を使うのは避けたいと考える保護者の方も多いでしょう。そのため、石鹸で落とせるタイプの日焼け止めは負担が少なく、肌への影響も軽減できます。洗い残しを防ぎやすいので、肌トラブルを回避しやすい点も魅力です。
一方、汗や水に流れやすい傾向があるというデメリットもあるため、屋外での遊びが長時間に及ぶ場合はこまめに塗り直すことが必要になります。どちらにしても、子どもの活動内容や肌の状態を考慮して最適なものを選びましょう。
洗いやすい日焼け止めでも、皮膚のシワやこすれやすい部分に残りがちな場合があります。お風呂に入る際は、そっと泡を乗せて優しく洗い流すようにすると肌への負担を減らせます。これらの日常ケアも含めて、総合的に対策を検討しましょう。
子どもができる日常的な紫外線・日焼け対策
日焼け止め以外にも、普段の生活の中でできる紫外線対策はいろいろあります。服装や小物を工夫すれば、かなりの紫外線をカットできるのです。特に、日差しの強い時間帯を避ける習慣や、日陰を有効活用する方法などは、いますぐ始められます。
ここでは屋外での過ごし方や帽子・衣服といったアイテムの選び方、そして日焼け止めの塗り忘れをなくすコツまでを紹介します。
時間帯と場所を工夫:日陰を活用する

朝や夕方など紫外線が比較的弱い時間帯を選んで外出すると、子どもの肌へのダメージを軽減できます。やむを得ず正午前後に外に出る場合でも、木陰や建物の影を活用すれば直射日光を防げます。
さらに、屋根付きの遊び場や屋内で楽しめる施設などを利用するのも手段の一つです。子どもが飽きないように遊び場を工夫しながら、無理なく日焼けを防ぎましょう。
移動の際には、ベビーカーや自転車に日よけのシェードを取り付けるのも効果的です。近年はUVカット機能のあるベビーカーカバーなども販売されているので、こうしたアイテムを活用することで外出時の紫外線リスクを下げられます。
帽子やUVカット衣服でガード

室内と違って屋外ではどうしても紫外線を浴びてしまうため、服装面の対策も重要です。帽子は通気性の良いタイプを選び、蒸れを防ぐことで子どもが暑さを感じにくくなるでしょう。つばの広いハットや麦わら帽子などは首周りへの日射もカットできるため、効果的です。
また、UVカット加工の衣服を着用すれば、皮膚の大部分を紫外線から守れます。薄手で風通しの良いウェアを重ねることで、熱中症のリスクも抑えながらしっかりガードが期待できます。
夏場はついつい露出の多い服装を選びがちですが、できるだけ袖のあるウェアやパンツを履かせるのもポイントです。海やプールではラッシュガードを着用することで、水辺特有の反射光からの紫外線を防ぐこともできます。
塗り忘れを減らす日焼け止めの塗り方
子どもが嫌がったり外遊びに夢中で塗るのを忘れたりしやすい日焼け止めですが、塗り忘れを最小限に抑える工夫をしましょう。たとえば外出の30分前に自宅でしっかり塗っておくとスムーズです。遊びの準備として、親子で楽しみながら塗る習慣をつくると良いでしょう。
顔や耳の裏、首筋など、意外と紫外線を浴びやすい部位にも注意が必要です。塗りムラは焼けやすい部分を作りやすいので、できれば鏡を見ながら、あるいは大人が全体をチェックしながら丁寧に塗りましょう。
外で汗をかいたり、水遊びをした後は必ず塗り直しを行うことで、日焼け止めの効果を維持できます。バッグに日焼け止めを常備し、休憩時間ごとにチェックしてあげると忘れにくいです。併せて、腕や足なども触ってみて、日焼けの兆候があれば早めに塗り直しを行いましょう。
日焼けだけじゃない!子どもの目を守る紫外線対策
肌の紫外線対策に注目しがちですが、目を守ることも同じくらい重要です。紫外線を浴びすぎると目の充血や痛みが出てくるほか、長期的には白内障などのリスクも高まります。子どもの視力や健康を守るためにも、UVカット機能のあるサングラスや帽子で遮光する方法が有効です。
特に海やプールなど水辺では、太陽光が水面で反射して目に入りやすいことが知られています。水遊びの時間には子どもの目も紫外線からしっかりガードするよう、最初から装備を用意しておきましょう。

UVカットサングラスを活用
子ども用に作られたUVカットサングラスは、顔の小さい子どもでもずり落ちにくいよう調整可能なデザインのものが多くあります。メガネ店や子ども用品店で実際にフィット感を確かめながら選ぶといいでしょう。
室内に戻ったら外すなど、付け外しのタイミングを教えてあげることで、子ども自身も「外ではサングラスをかけるのが当たり前」と自然に身につけられるようになります。慣れるまで嫌がることもありますが、短時間ずつ練習してみてください。
また、UVカット性能はレンズの色の濃さとは直接関係がありません。淡い色でもUVカット率の高いものがあるので、子どもが怖がらず、視界を確保しやすいカラーを選ぶことが長続きのコツです。
目の充血や瞼裂斑にも注意
紫外線は目の表面だけでなく、まぶたや白目にもダメージを与えます。特に、瞼裂斑(けんれつはん)と呼ばれる病気は、白目の一部が変形し、視力に悪影響を与える可能性があります。
日差しの強い場所に出たあと、「目が痛い」「ゴロゴロする」と子どもが訴えるときは、早めに医師の診察を受けることを検討しましょう。普段からサングラスや帽子で予防し、目に負担をかけないようにしておくと安心です。
真夏の外遊びはもちろん、スキーやスノーボードなどのウィンタースポーツでも、雪の反射により強い紫外線を浴びることがあります。一年を通して目のケアを考えることこそ、子どもの健康と成長に大切な要素です。
色の濃さに惑わされない、UVカット率が大切
濃い色のサングラスや帽子なら紫外線をしっかり遮断できると思いがちですが、必ずしもそうとは限りません。UVカット率やUPF(紫外線保護係数)の表示が大事で、色の濃淡にかかわらず高いカット率の製品のほうが目や肌を守ります。
子ども用の日よけ用品を選ぶ際は、デザインや装着感だけでなく、表示されている数値や素材の質を確認しましょう。機能性と見た目の両方を満たすアイテムを見つけることで、子どもも進んで使ってくれるようになります。
特にサングラスは、レンズが濃いと周囲が暗く感じて瞳孔が開きやすくなり、UVカット機能が不十分だと逆に紫外線が多く目に入るリスクが高まります。必ずUVカット率などの表記を確認し、信頼できるメーカーの商品を選ぶのが安心です。
まとめ
子どもの紫外線対策・日焼け予防は、将来の肌や目の健康を守るために非常に重要です。日焼け止めだけでなく、帽子や衣服、時間帯の工夫などを組み合わせた総合的な対策を心がけていきましょう。
ぜひ本記事を参考に、今日から子どもの紫外線ケアを始め、みずみずしい肌と健やかな成長をサポートしてあげてください。
参考記事:https://comecomemama.com/post-4835/
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