通販で購入した商品のカラーが、想定した色と異なるケースは少なくありません。楽しみにしていた商品であるほどガッカリしてしまいますよね…。
提供側が嘘偽りなく工業的に定められた規格染色を行っていても、最終的に実物の色に満足できるかどうかは利用者の判断に委ねられます。
満足できなかった場合、返品すればよいと思うかもしれませんが、返品手続きをするのは面倒ですよね。カラー選びを成功させ、返品せずに滞りなく商品を利用できるのが理想的です。
そこで今回は、通販のカラー選びに関する注意点をおさらいするとともに、色選びの失敗を減らす方法について解説します! これから通販で商品を購入する方や、過去にカラー選びに失敗してしまった方などはぜひ参考にしてみてください。
通販のカラー選びに関する注意点
通販で商品を購入する場合、カラー選びのトラブルはつきものです。トラブルは前提知識の欠如によって起こりやすいので、よくある注意点を押さえておくことが重要です。早速、通販のカラー選びに関する注意点を解説します!
モニターやスマホで見る色と実物の印象は違う
モニターやスマホで見る色と実物の印象が違う場合もあります。商品の写真が正しく編集・変換されていない可能性があるからです。
画像形式によっては、編集や保存を繰り返すたびに画像が劣化して、色が変わることもあります。
画像の編集・変換に詳しくない出品者であれば、劣化に気づかず画像を掲載してしまうこともあるでしょう。通販で商品を購入するときは、モニターやスマホで見る色が真実だと思い込まないようにしましょう。
色識別には細かいパターンがある
同じ色でも私たちが違いを細かく伝えられない色が存在しています。色識別には細かいパターンがあるという認識を持たないと、通販購入後に思っていた色より薄い・濃いことに対して、販売者にクレームを入れたくなるかもしれません。
細かい色識別のパターンについては、PANTONE色見本帳の存在を知ると理解できます。PANTONE(パントン)は、アメリカのグラフィック関連事業を展開する企業として知られており、PANTONE色見本帳を販売しています。
PANTONE色見本帳では色の受け取り方の違いをなくすために、色番号で正確に色を指定して色の認識を共通化しています。数値で色を指定しなければならないくらいに、色識別のパターンは多いということです。
物の周りの明るさで色が変わる
物の色はそもそも周囲の明るさで見え方が変わります。
したがって、お住いの家の照明環境によっては、通販で購入した商品の色が想定したカラーと大きく違う印象になることもあります。
色は太陽光の下で見るときが一番自然に見えます。通販で購入した商品の色が思った色と違ったときは、部屋の中ですぐに失敗だと決めつけてはいけないということです。
少なくとも外出中に使用してみて、屋外での色もきちんと確認したうえで、返品の必要性を判断しましょう。
性別によって色覚が違う可能性もある
人間の色覚は性別によって違いがあるといわれており、女性は男性の4倍以上の色を識別できるという見解もあります。特に青や緑、黄色の認識能力が高いとのことです。
これらの見解が事実であれば、男性が通販で好きな女性に衣類製品をプレゼントする場合、色の好みを把握していたとしても、届いた商品の色に不満をもたれることもありそうですね…。
通販で異性に衣類製品をプレゼントするときは、自分の色覚を疑う姿勢も必要かもしれません。
色の違いを理由に返品できないこともある
サイトの画像と実物の色の違いに納得できなかった場合でも、お客様都合の返品として扱われて対応してもらえないこともあります。事情を伝えれば返品を受けつけてもらえるという安易な考えで商品を購入しないように注意が必要です。
なお、色を理由に返品できるショップであっても、返品の発送に期日を設けているケースも少なくありません。
期日を過ぎると返品を受けつけてもらえない場合があるので、イメージと違ったらすぐに手続きを進めましょう。
通販のカラー選びの失敗を減らす方法
通販のカラー選びに関する注意点をお伝えしました。通販のカラー選びには失敗しそうな要因が結構たくさんありました。どうしたら通販で買い物をするときにカラー選びに失敗せずに済むのでしょうか。引き続き、通販のカラー選びの失敗を減らす方法について解説します!
口コミを確認する
通販のカラー選びの失敗を減らす最も現実的な方法は口コミを確認することです。
たとえば、「画像で見たときは〇色っぽいと思っていたのに、実際に届いた商品の色は〇色のように見えた」「サイトでは薄い〇色のように見えたのですが、想定した以上に濃い〇色でした」などの口コミが失敗を回避するのに参考になります。
通販サイトで確認したときの色と、届いたときの色がどのように違って見えたのか、具体的に把握できるからです。
色に関する不満を知りたい場合は、通販サイトで商品の低いレビューだけ表示させると見つかりやすいです。気になっている商品があったら、低いレビューの中で感想を探してみてください。
失敗しそうな色を把握する
弊社ではヤケーヌという紫外線対策フェイスカバーを販売していますが、工業的に定められた規格染色をしていても、人によって認識が変わりそうな色がいくつかあります。
たとえば、ベージュの商品ですが、モニター越しでは人によって黄緑にも見えるかもしれません。
また、ブラックとネイビーの商品も販売しているのですが、モニター越しであればネイビーがほぼ黒と同一色に見えてしまう方もいるかもしれません。
色選びに不安があれば、失敗しそうな色の商品を事前に避けるのもポイントです。たとえば、「ネイビーの商品が実物で届いたときは黒のように見えるかも?」と想像しておけば、やっぱり別の色にしようというように失敗を回避できますよね。
ヤケーヌはカラーバリエーションが豊富ですので、失敗しにくそうな色をご自身でもご検討いただけると幸いです!
まとめ
通販のカラー選びの注意点をお伝えしました。モニターで見る色と実物で見る色が違う理由や、人によって認識が変わりそうな色がある点などについてご理解いただけたでしょう。
色識別のパターンは非常に細かいことからも、通販で購入した商品が必ず自分の希望と100%合致するのは、現実的に難しいかもしれません…。
ただ、口コミをよくチェックして色のトラブルが少ない商品を見つけるなどの工夫はできます。販売者に問い合わせをして、明るめなのか暗めなのか、色のニュアンスを確認することも可能です。
いずれにせよ、失敗しないためには「慎重に購入する」ことが何よりも重要です。今後通販を利用する方は、本記事の注意点や失敗を減らす方法などを参考に、衣類製品を慎重に購入していただければ幸いです。
なお今回は通販でのカラー選びの失敗について解説しましたが、衣類製品の購入にあたって色以外で失敗するケースも少なくありません。
色以外でよくある失敗については、下記の記事でも詳しく解説しています。通販で衣類製品の購入に失敗したくない方は買い物前に目を通してみてください。
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