昔のキャップ帽はツバが紙芯だったため、洗った途端にグニャグニャになってしまいがちでした。ただ、夏のシーズンに洗わないで帽子を使い続けると、汗と塩分で白いシミが生じてしまうことも…。時代が変わった今でも、帽子の洗濯に悩んでいる方は多いのではないでしょうか。今回は、帽子を洗う前のチェックポイントをおさらいしつつ、洗濯機を使わないお手入れ方法や乾かすときの注意点、失敗事例などを解説します! 大切な帽子を正しくお手入れするためにもぜひご一読ください。
帽子を洗う前のチェックポイント
深く考えずに洗濯すると、お気に入りの帽子が使えなくなってしまう恐れがあります。失敗しないように、帽子を洗濯する前に確認すべき点を解説します!
洗濯表示
帽子を含めて衣類には、洗濯表示のタグが付属されており、基本的に洗濯のルールがわかるようになっています。
たとえば、洗濯桶のマークに数字があれば、洗濯機で洗うことが可能です。数字は液温の上限をあらわしています。洗濯桶に手を入れているマークであれば、40℃を限度に手洗いできます。洗濯桶にバツ印があれば洗濯機の利用と手洗いのどちらも禁止です。
洗濯表示については下記の記事で細かく解説しています。帽子を洗うときに洗濯方法に迷ったらぜひ参考にしてみてください。
洗える帽子と洗えない帽子
前提知識としてほとんどの帽子は洗濯できません。水に濡れて型崩れするリスクがあるので慎重な判断が必要です。
ただ、すべての帽子が洗えないわけではなく、洗える帽子もあります。たとえば、キャップ類やニット帽、スポーツ用の帽子などは手洗いできる場合があります。綿(コットン)やポリエステルなどであれば洗える可能性が高いです。
その一方で、トキヤ草やラフィア、麦わらなどの天然草木、フェルト素材、レザー素材の帽子は洗濯できません。
あくまで洗濯表示に従う必要がありますが、素材によっておおよそ洗濯の可否がわかることは知っておいて損はないでしょう。
帽子の洗濯機を使わないお手入れ方法
帽子の洗濯機を使わないお手入れ方法について確認してみましょう。
- まず、帰宅したら帽子用ブラシや洋服ブラシなどでブラッシングしてホコリを落とします。
- タオルに水を含ませて固く絞って、たたくように拭いて汗などの汚れを落とします。
- 夏だと、おでこの日焼け止めが帽子の内側についてしまいますよね。日焼け止めの汚れを落とす場合は、おしゃれ着用洗剤を薄めて使います。
- 洗剤成分が残るとシミになるので、水ですすいだタオルによる清め拭きが必要です。
- なお、付属のアクセサリーが水に濡れても問題がないかも確認しなければなりません。
- 洗ったあとは風通しの良いところに「陰干し」をして乾燥させます。
- なお、頑固な汗ジミがある場合は、中性洗剤をぬるま湯にとかして洗濯液を作り、その中に漬ける洗い方もあります。帽子全体を軽くもみ洗いして、汗ジミの部分を手や歯ブラシなどでこする方法です。
※あくまで帽子によって洗濯方法は異なりますので、必ず洗濯表示を確認し、メーカーが推奨する方法で洗濯してください。
帽子を洗濯して乾かすときの注意点
帽子を洗濯して乾かすときにも注意点があります。引き続き、乾かすときの注意点について解説します。
直射日光にあてて乾かさない
お布団などは太陽の光にあてて乾かす方が多いと思いますが、帽子を同じように直射日光にあてて乾かさないように注意します。
直射日光にあてて乾かすと、色あせてしまったり劣化が早まったりする恐れがあると言われています。
型崩れしないように工夫する
帽子を乾かすときは型崩れに注意する必要があります。たとえば、キャップのサイズにあったザルに被せて干したり、タオルや新聞紙を詰めて干したりする方法などが挙げられます。ペットボトルに被せて干す方法も試すことができます。
サイズが大きすぎるものを使うと、帽子が広がってしまうかもしれません。サイズには気を付けましょう。そのほか、洗濯ばさみは帽子を変形させるリスクがあるので、使わないほうが無難です。
帽子製品の洗濯方法の例
一般的な帽子に関する洗濯方法をご紹介しましたが、具体的な帽子製品の洗濯方法について気になった方もいると思います。
弊社では、「涼かちゃん」という熱中症対策帽子を販売しています。ダイオミラーという銀色の特殊素材を用いており、80%の太陽光をカットすることが可能です。
参考に涼かちゃん(テンガロンハット)のお手入れに関して共有いたしますね!
- 涼かちゃんは、洗濯機ではなく中性洗剤による手洗いで洗います。シンクの中で振り洗いや押し洗いをします。
- 手洗い後は形を整えて日陰で置き干しをする流れです。お手入れの方法はこのようにとてもシンプルになっています。
- ただし、天然のデニム素材も使用しているので、縮みには注意する必要があります。
涼かちゃんは、そのほかにもさまざまな種類の製品があります。製品の素材や洗い方について気になった場合はぜひお問い合せください。
帽子の洗濯に失敗した事例
帽子の洗濯に失敗しないためには、どのような失敗事例があるのか、一つでも多く把握しておくことが重要です。ここでは帽子の洗濯に失敗した事例をSNSでリサーチした内容を要約してお伝えします!
失敗事例1.帽子が縮んだ
”毛糸の帽子を洗濯したら縮んでしまいました…。”
”ヘリンボーン地のセーラーハットを洗濯機に入れたら縮んだ…。”
帽子を洗濯したところ縮んでしまったという失敗事例がありました。最悪のケースでは被れなくなるケースもあるようです。帽子をお手入れするときは素材をよく確認して、洗濯方法を慎重にチェックしましょう。
失敗事例2.ドライクリーニングが必要だった
”購入後にラベルを見たら、ドライクリーニングが必要だとわかった…。糸選びに失敗。”
綿100%なので家庭で洗えると思い夏用の帽子を購入しました。しかし、ラベルにドライクリーニングが必要と書かれているのを発見したとのことです。帽子を購入する前に、ラベルで洗濯方法を確認しておくことが重要ですね。
失敗事例3.手洗いで帽子の色が落ちた
”旦那が帽子を手洗いしたら色落ちした…。”
帽子を洗濯機に入れるのではなく手洗いしたのに、色が落ちてしまったとのことです。手洗いをすれば大丈夫だという考えも危険なようです。手洗いをするときも必ず洗濯表示を確認しましょう。
失敗事例4.乾燥機でボロボロになった
”眠気と戦いながら帽子を乾燥機にかけたらボロボロになった…。”
乾燥機にかけるのを失敗して帽子がボロボロになってしまった方がいました。帽子をうかつに乾燥機に入れないよう注意が必要です。乾燥方法に不安があれば、日陰で置き干しをしたほうがよいでしょう。
まとめ
帽子は洗濯に失敗しやすい衣類製品です。基本的には中性洗剤を使って洗濯するのが望ましいですが、必ず洗濯表示にしたがって洗濯をする必要があります。
洗濯後も型崩れを生じさせないように注意が必要です。
帽子を洗濯して失敗した事例は、SNSなどで簡単にリサーチできます。お気に入りの帽子を長く使うためにも、失敗事例を参考にして洗濯のトラブルを回避しましょう。
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