愛犬家にとってワンチャンの散歩は必要不可欠です。お互いが運動不足にならないよう、公園などで毎日散歩する方が多いと思います。かわいいワンちゃんとの散歩は、とても楽しく幸せな時間ですよね。
犬の散歩中に気をつけたいのが、紫外線対策です。公園などで、紫外線対策をしっかりして散歩をしている飼い主を見かけたことのある方も多いのではないでしょうか。
この記事では、飼い主と犬の日焼け対策について解説します。
犬の散歩中に日焼け対策が必要な理由って?
犬の散歩中に日焼け対策が必要な理由を、飼い主と犬それぞれ解説します。
(1)飼い主の日焼け対策が必要な理由
「少し近所を散歩するだけだから」「早朝に行けば大丈夫」といった理由で、紫外線対策をしていない方も多いのではないでしょうか。
犬の散歩の理想的な頻度は、犬種にもよりますが1日1〜2回、1回につき30〜60分程度といわれています。1日に30〜60分くらい外にいるとすると、思った以上に紫外線を浴びている可能性が高いです。
また、日差しが弱い早朝や夕方であれば日焼け対策をしなくても大丈夫だと思いがちですが、全く紫外線が届かないわけではありません。1日のうち紫外線が最も多く降り注ぐのは、10〜14時までの間ですが、他の時間帯もある程度の紫外線量があります。朝であっても7時ころから急速に紫外線量が増加するので、要注意です。
さらに、紫外線量の少ない冬でも油断は禁物です。最も紫外線量の少ない12月でも、ピーク時の50%ほどの紫外線量が降り注ぐといわれています。
対策せずに犬の散歩をしていると、日焼けによる炎症が起きたり、黒い色素であるメラニン色素が肌で増えてシミ・くすみができたりするリスクがあります。
犬の散歩中は基本的に、紫外線対策をした方がよいでしょう。
(2)犬の日焼け対策が必要な理由
紫外線による日焼けは、人間だけではなく犬にも起こります。毛が密集している犬や濃い毛色の犬は比較的、紫外線の影響を受けにくいですが、サマーカットなどで短毛にしている犬や毛色の薄い犬は、特に注意が必要です。
毛がある分、人間よりも影響は少なめですが、皮膚が炎症を起こすと、かゆみを感じてなめたり、かいたりしてしまう場合が多く、治るのに時間がかかってしまいます。
また、毛が薄いお腹の日焼けや毛に覆われていない目や鼻の日焼け、毛が受けるダメージにも要注意です。
ワンちゃんが炎症に苦しむとかわいそうですし、その姿を見る飼い主は辛い気持ちになってしまいます。しっかり対策して、安全に散歩を楽しみましょう。
人間の日焼け対策のポイントとは
人間の日焼け対策の主なポイントをご紹介します。快適に散歩するために、しっかり対策しましょう。
(1)早朝や夕方など紫外線の少ない時間に行く
紫外線量の比較的少ない、早朝か夕方に犬の散歩に行けば、浴びる紫外線量をおさえられます。特に夏は、日中の気温が高いため、人間や犬の熱中症を予防するうえでも有効です。
犬の平熱は38℃ほどで身体に毛が生えているため、暑さに弱いといわれています。さらに、夏の日中のアスファルトの温度は60度くらいにまであがることがあり、地面に肉球が触れると火傷する恐れがあります。
(2)日焼け止めをしっかり塗る
ワンちゃんと散歩するときは、季節や時間帯を問わず日焼け止めをしっかり塗りましょう。散歩中の紫外線をシャットアウトできるよう、SPF35~50PA+++以上のものがおすすめです。
歩いていると汗をかいて日焼け止めが落ちてしまいやすいので、汗や水に強い、ウォータープルーフタイプのものがよいでしょう。
日傘を使うのも紫外線対策になりますが、万が一ワンちゃんが逃げてしまった場合などとっさの対応がしにくい可能性があるので、日焼け止めを使う方が安心です。顔に日焼け対策には、UVカット機能のある化粧品を使うのも効果的ですよ。
(3)帽子をかぶる
顔の日焼け防止には、帽子がおすすめです。かぶるだけで紫外線対策ができるため、手がふさがらず、犬の散歩をしながらでもらくちんです。商品によっては、温度上昇を防ぐものもあるため、夏の熱中症予防にも効果的です。
購入する際は、顔をしっかりカバーできるつばが広めで、UVカット率99%以上のものを選ぶと高い効果が期待できます。頭の蒸れが気になる場合は、通気性の高い帽子を選ぶとよいでしょう。
(4)フェイスカバーを身につける
犬の散歩のときは、マスクの代わりに日焼け予防効果のあるフェイスカバーを使うとよいでしょう。顔や首は身体のなかでも高い場所に位置し、服でカバーしにくいので、しっかり対策しないと日焼けしやすいといえます。
日焼け止め効果のあるフェイスカバーであれば、手軽に顔から首、デコルテまでの紫外線対策が可能です。通気性の高いタイプのものを選ぶと、マスク特有の息苦しさからも解放されます。
(5)服装を工夫する
腕や脚をはじめとする身体の日焼けを防ぐには、服装の工夫が重要です。UVカット機能のあるウェアやレギンス、アームカバー、グローブなどを上手く活用しましょう。
アームカバーであれば手の甲をカバーできるものといったように、広い範囲をカバーできるものがよいでしょう。また、接触冷感機能や吸汗速乾性のあるものを選ぶと、快適に散歩できます。
犬の日焼け対策のポイントとは
大切なワンチャンを日焼けから守るポイントは以下の通りです。
(1)犬用の洋服を着せる
UVカット機能のある犬用の洋服を着せれば、紫外線を防げます。蚊やダニ、ノミといった害虫から身を守れるのもメリットです。
通気性に優れ着心地のよいものもたくさんあります。ワンちゃんに似合うかわいいデザインのものを選べば、ますます散歩が楽しくなりますよ。
(2)犬用の日焼け止めを塗る
犬に使えるように成分を配合した専用の日焼け止めを使い、紫外線からワンちゃんを守りましょう。鼻や口周りに使えるものや日焼け止め効果のあるシャンプーなど、さまざまな種類のものがあるので、愛犬に合ったものを探してください。
(3)サマーカットをやりすぎない
夏になると涼しげなサマーカットにしてあげたくなりますが、毛を短くしすぎると皮膚に紫外線が届きやすくなり、日焼けの原因となる場合もあります。
丸刈りのようなあまりにも短いサマーカットは、避けた方がよいでしょう。
しっかり日焼け対策をしてワンちゃんとの散歩を楽しみましょう!
愛犬との散歩の時間は、ワンちゃんにとっても飼い主にとっても大切な時間です。しかし、犬の散歩中は、たくさんの紫外線を浴びています。日焼けをしないように、人も犬もしっかり紫外線対策をしましょう。
- 人間の対策としては、紫外線の少ない早朝や夕方以降に散歩する、日焼け止めを塗る、帽子を着用するなどの対策がおすすめです。
- 犬の対策としては、UVカット機能のある洋服を着せる、犬用の日焼け止めを塗るなどがあります。
きちんと対策することで、日焼けを心配せず、ワンちゃんとの散歩を楽しめますよ。
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