帽子は熱中症対策や紫外線対策として夏に用いるイメージですが、防寒対策として冬に着用する方も少なくありません。ただ、帽子にはデザイン・生地・材質などに種類があり、冬に適した種類の帽子を選ぶ必要があります。たとえば、真冬に麦わら帽子を被る人はいませんよねw 今回は、冬にどのような帽子を取り入れようか迷っている方に向けて、冬に適した帽子の種類をデザイン編と生地・材質編に分けてご紹介します。定番の種類からマイナーな種類にまで触れていますので、気になった種類の冬帽子をぜひ導入してみてくださいね!
冬に適した帽子の種類【デザイン編】
冬に適した帽子は、意外とたくさんの種類があります。早速、各種類の概要についてご紹介します!
まずは、帽子の形状に着目してデザインの観点から種類をまとめてみました。気になった種類があれば、ぜひ活用してみてください。
バケットハット
バケットハットは、バケツを逆さにしたような形で、台形のようなトップにぐるりとツバがつけられた帽子です。フェスなどで被る人が多い帽子として知られていますが、日常でさまざまなコーデに合わせて楽しむ人も! 肉厚で柔らかいボアを使ったバケットハットは冬用にピッタリです。頭をモコモコと可愛らしくつつみ込んでもらえるので、小顔効果も期待できて女性のファッションに役立つでしょう。
ベレー帽
ベレー帽とは、丸くて平らなデザインの帽子です。かぶり口が内側へ段々と狭くなってフィットします。フランスではピカソやロダンといった芸術家が愛用していた時代があり、日本では手塚治虫や藤子・F・不二雄などのトレードマークでもありました。アートを連想させる帽子であることから、知的でエレガントな雰囲気を醸し出したい場合にピッタリ!
キャスケット
キャスケットは、ハンチング帽(狩猟用の帽子)の一種です。アメリカなどでは新聞売りが装着していたことからニュースボーイキャップ(newsboy cap)と呼ばれています。ドイツでは頭頂部が風船のような見た目をしていることから風船帽(Ballonmütze)とも呼ばれているようです。ボーイッシュでキュートな見た目をした帽子なので、カッコよさと可愛らしさのどちらも捨てがたいという女性にピッタリではないでしょうか。
フライトキャップ
フライトキャップは、パイロットが飛行機を操縦するときに着用していた防寒・防風用の帽子です。パイロットキャップとも呼ばれています。耳当てとツバがあり、いずれも折り返して上にあげられるのが特徴です。自分に適した装着方法を調整できるので、取り入れやすくなっています。内部にファーが備わっていればより暖かそうですね!
クロッシェ帽子
クロッシェ帽子とは、釣鐘のような見た目をした帽子です。帽子上部のクラウンがなだらかに丸くなっており、ツバは後ろよりも前のほうが長く下向きに下がっています。ちなみにクロッシェはフランス語で釣鐘を意味するとのことです。大正時代にモガ(モダンガールの略)が好んで装着していたなど日本でも人気でした。裏全面がボアとなっており、耳も襟足もスッポリ覆ってくれる帽子などがあり、冬にも暖かく着用できます。
ウシャンカ
ウシャンカとは、ツバがなく耳当ての付いた毛皮製の帽子です。ロシアのような極寒地などで着用されています。耳当てがないものはコサック帽と呼ばれて区別されており、アニメ「銀河鉄道999」の登場人物であるメーテルも着用しています! 現代ではいずれもロシア帽と総称されているようです。
ガーデンハット
ガーデンハットは、頭だけでなく首回りまで覆われた帽子です。マジックテープなどで首回りに生地を固定できます。ツバも広く顔の露出部分を減らせるので、冬の農作業や庭作業などに適しています。防寒対策として内側がフリースになっている製品などがあります。
冬に適した帽子の種類【生地・材質編】
すでに帽子のデザインの種類でも少し触れましたが、帽子には生地・材質の種類もあり、冬に適した種類を選ぶ必要があります。どのような生地・材質の帽子があるのか、詳細が気になる方も多いでしょう。ここでは、生地・材質の観点から冬に適した帽子の種類について選択肢をご提示します!
ニット帽
ニット帽とは、1本の糸で輪を作りながら編まれたニット生地の帽子です。縦横に伸縮する柔らかさが特徴となっています。裾が折り曲げられてないタイプはビーニーと呼ばれ、カフという折り返しのあるタイプはワッチと呼ばれます。綿素材であればオールシーズンで装着できる製品も多いので、同じ帽子を1年中使い続けたいという方も検討しやすいのではないでしょうか。シンプルな見た目であれば、性別・年齢を問わずプレゼントしやすいですよ。
ボア帽子
ボアは、動物の毛のようなモコモコとしたアクリル素材の生地です。ラテン語の大蛇(boa)が語源であり、ボア生地のストールを首に巻くと大蛇のように見えることが由来となっています。保温性が高いので、裏地に使われるケースが多い傾向です。ボアを表面に使ったボア帽子は、モコモコとした羊を連想させるような見た目であり、可愛らしい雰囲気を演出できますよ!
ファー帽子
ファー帽子は、動物の毛皮でできた真っ直ぐな毛が特徴の冬帽子です。イタチ科のミンク素材が最高級として知られています。ファー帽子は保温性が高いですが、ボアよりもボリュームが控えめであり、比較的落ち着いた見た目です。光沢感のあるファーであれば、上品でエレガントな雰囲気を演出できるでしょう。
フェルト帽子
フェルトは羊毛などの動物繊維を圧縮してシート状にした生地です。起毛感があって軽量かつ保温性に優れており、冬に最適な生地として知られています。フェルト帽子は、あまりふわっとした見た目ではなく、滑らかでありつつ暖かそうな見た目をしています。ボア帽子よりも季節感が生じにくいので、少し寒い春先まで使いたい場合にピッタリですね!
コーデュロイ帽子
コーデュロイは、主に綿素材でできたパイル織物(生地の下地から表面にパイル糸を織り出した織物)です。表面にある凹凸によって空気が蓄えられるので、保湿性・吸湿性に優れています。見た目はモコモコしているわけではありませんが、保温性に優れている生地であることから、秋から冬にかけて人気を集めています。汗をサッと吸い取ってくれるので夏にも重宝し、どちらかというとオールシーズンで活用しやすいかもしれません。
まとめ
今回は、冬に適した帽子の種類をデザイン・生地・材質などの観点からご紹介しました。
- デザインの観点から見た冬帽子の種類としては、知的でエレガントな雰囲気の「ベレー帽」や、耳当てのある「パイロットキャップ」、極寒地などで着用される「ウシャンカ」などがあります。
- 生地・材質の観点から見た冬帽子の種類としては、伸縮性があって柔らかい「ニット帽子」や、モコモコとした雰囲気が可愛い「ボア帽子」、軽量なのに保温性に優れた「フェルト帽子」などがありました。
冬帽子はデザイン・生地・材質などの組み合わせによって種類が膨大になります。種類を妥協なく選ぶことで冬を快適に過ごせるようになるでしょう。
コスパを重視するのであれば、冬だけでなくオールシーズンで使える種類に着目するのがおすすめです。自分にピッタリの冬帽子を見つけてみましょう!
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