農業をするときには日焼け対策や熱中症対策が不可欠です。ただ、日焼け対策や熱中症対策だけでなく目を守る対策も重要です。
なぜ農業をするときには目を守る対策が必要なのか気になりますよね。
今回は農業に従事する方に向けて、農業で目を守る必要性をはじめ、白内障に関する基本知識や対策、注意点などを解説していきます。
目を守るために今からできる対策がないかチェックしてみてくださいね!
農業をするときに目を守る対策は必要?
農業では、日焼けや熱中症の対策が重要視されていますが、ほかにも注意しなければならない重大な問題があります。実は、日中の屋外作業が原因で白内障に悩まれている農家の方が多いです。
紫外線が原因なのですが、防護策がほとんどなされていないのが現状です。
というのも、サングラスだと視界が暗くなって、野菜を出荷するときに判別しづらく、着用を避ける方も多いからです。
サングラスをかけている方もいるかもしれませんが、UVカット効果がないと紫外線の入射を防げません。誤った認識で適切に対策を講じられていない場合もあります。
このような要因から、結果的に農家の方は加齢後に白内障を発症しやすくなっています。
農業をするときは、あらためて目を守る対策を検討することが重要です。
農業で目を守るために知っておきたい白内障の基礎知識
白内障対策の必要性を知るには、白内障の概要を理解して危機意識を高めることが重要です。農業で目を守るために知っておきたい白内障の基礎知識を解説していきます!
基礎知識1.白内障の症状
まずは白内障の症状から理解しておきましょう。
白内障とは、目にある水晶体という部分が白く濁る病気です。水晶体を構成するたんぱく質が変化することで発症します。
水晶体は目の中でカメラのレンズのような役割を果たす組織であり、外部の光を集めてピントをあわせてくれます。
水晶体が白く濁ってしまうと、集めた光が眼底に届かなくなってしまい、下記のような症状が発症する恐れがあります。
- 視力が下がる
- 全体的に視界がかすんでしまう
- 光がまぶしくなる
- 暗いときと明るいときで見え方が異なる
一般的には加齢によって発症することが多く、老化現象の一種として認知されています。
基礎知識2.白内障の主な原因
白内障は加齢だけによって生じる症状ではありません。紫外線や赤外線によっても引き起こされることがわかっています。
たとえば、ガラス職人や溶鉱炉で働く方など、日頃から赤外線を浴びている人は白内障になりやすいといわれています。
赤外線を日常的に浴びている人は少ないかもしれませんが、紫外線に関してはほとんどの人が日常生活で浴びています。
農業をする方であれば特に紫外線の影響を受ける時間も長くなります。農業をするときには紫外線の影響を避ける対策が不可欠です。
基礎知識3.白内障のリスク
白内障になると視界が見えづらくなることによるリスクが高まります。
たとえば、高齢になったときに白内障で目が見えづらくなると、転倒のリスクが高まる恐れがあります。
高齢者の転倒は骨折や頭蓋内出血を起こしやすく、傷害によって生活機能が低下したり、最悪のケースでは死んでしまったりすることがあります。
農家の方が老後を安心して暮らすためにも、白内障にならないようにすることが大切です。
基礎知識4.白内障の治療方法
白内障の治療では、点眼薬によって進行を遅らせるのが一般的です。ただ、進行を遅らせることができても、症状が改善するわけではありません。
症状が進行して目が不自由になってしまえば、最終的に手術が必要になってしまいます。
手術では、濁ってしまった水晶体を除去して眼内レンズを挿入します。ちなみに、白内障の日帰り手術の費用は、一例をあげると約60,000円(3割負担の方)です。
SNSでは、白内障の手術はあまり痛いと聞いていなかったけど、実際はすごく痛かったという感想が見受けられました。
手術が怖いという方は、手術を受けなくて済むように、白内障の予防を心がけましょう。
農業従事者の方が知っておきたい白内障の対策
ここまで白内障の基礎知識をお伝えしましたが、紫外線を浴びる機会が多い農業従事者の方だからこそ、日頃から白内障にならないための対策が必要だとおわかりいただけたでしょう。
ここからは農業従事者の方が知っておきたい白内障の対策について解説していきます!
対策1.サングラスを装着する
農業では、白内障の原因とされる紫外線から目を守ることが重要です。
基本的にはサングラスを利用することになりますが、サングラスの選び方には注意が必要です。
色が濃いレンズのほうが紫外線をカットできると思いがちですが、色と紫外線カット効果は関係ありません。
サングラスの紫外線カット効果は、紫外線透過率という指標で判断できます。紫外線透過率は、紫外線が透過する割合を示す数字です。数字が低いほど紫外線をカットしやすくなります。
紫外線カット率が表記されたサングラスもあります。その場合は、数値が高いほど紫外線をカットしやすくなるので、勘違いしないようにしてください。
対策2.帽子を装着する
白内障対策として、サングラスとあわせて着用を検討したいのが帽子です。帽子にはツバが備わっており、紫外線が目に入るのを防いでくれます。
ツバは帽子によって長さが異なり、ツバが長いほど顔にあたる紫外線の量を減らしやすくなります。ただ、一定の長さを超えるとあまり変化はなくなるようです。
また、農作業中は作物に近づく場合もあり、ツバが長すぎると作物を傷つけてしまう恐れもあります。白内障対策として帽子を選ぶときは、ツバが必要以上に長い帽子を選ばないことも大切です。
農業では、日常生活とは違った基準で帽子を選ぶ必要があります。白内障対策をするとき帽子の選び方に迷ったときは、下記の記事もぜひ参考にしてみてください。
対策3.アイガードを装着する
農業では、野菜の洗浄や収穫、苗の間引きなどさまざまな作業があり、いろいろな体勢で作業をします。
その点、一般的なサングラスだとカバーできる範囲が限定的なので、体勢によっては紫外線が目に入射してしまうことも想定できますよね。対策としては心もとなく感じるかもしれません。
目の周辺を広い範囲でカバーできるアイガードなども検討してみるとよいでしょう。
【おすすめのアイガード】
弊社では農業従事者に適したアイガードを提供しています。
紫外線カット率が99%にもかかわらずレンズが透明でよく見えるので、野菜などの成果物の色も正しく判別できます。サングラスとは違って、レンズの色を気にせず導入しやすいです。
クリップを帽子にかけるだけで簡単に脱着でき、こめかみや耳に負担もかかりません。長時間の農作業でも快適にご利用いただけます。
サングラスよりもカバー範囲が広いので、農作業で体勢を変えるときにも紫外線が目に入射しづらいでしょう。なお、メガネを掛けていても利用できます。
対策4.転倒に気を付ける
白内障は目の打撲や外傷によっても誘発されることもあります。したがって、目にダメージを与えないよう、農作業中に転倒しないことが対策として重要です。
農作業における移動では、橋のない用水や溝などを通ることがあります。若いときには簡単に飛び越えられた箇所でも、年を取るにつれて飛び越え損なうリスクが高まります。
そのため、無理な飛び越えをしないように意識することが大切です。どうしても飛び越える必要がある箇所については橋をかけるようにしましょう。
対策5.食事や生活習慣を見直す
白内障は紫外線だけでなく、喫煙や不規則な生活などで発生する酸化ストレスも原因といわれています。
したがって、ポリフェノールやビタミンC、ビタミンEなど、抗酸化作用がある食べ物を摂取することで白内障を予防できる可能性があります。
具体的な食べ物の例は下記の通りです。
お茶 | にんじん | トマト |
ブルーベリー | パセリ | ほうれん草 |
ブロッコリー | ゴマ | ハーブ |
みかん | かぼちゃ | 大豆 |
カニ | エビ | イクラ |
十分な睡眠を取ったり、禁煙を心がけたりしつつ、毎日の食生活を見直してみましょう。
農業における白内障対策の注意点
農業中の白内障対策としてサングラスの着用を提案しましたが、紫外線対策用のサングラスをするときに必ず知っておくべき注意点があります。
紫外線カット効果がない色の濃いレンズは利用しないでください。
目は暗いところで瞳孔が開き、たくさんの光を取り込もうとします。つまり、色が濃いレンズでは瞳孔が開きやすくなるということです。もし紫外線カット効果がないレンズであれば、開かれた瞳孔にたくさんの紫外線が入射してしまいます。
このように色が濃いサングラスは目に悪影響を与える恐れがあります。かならず紫外線カット効果があることを確認しましょう。
農業に適した製品を選んで白内障対策を実践!
農業従事者の方が知っておきたい白内障の基礎知識と具体的な白内障対策を解説しました。
白内障になってしまえば、手術で痛い思いをしたり、手術費用がかかったりしてしまいます。高齢になったときに転倒しやすくなるリスクもあり、老後を安心して過ごすためにも白内障対策は不可欠です。
対策としては、サングラスや帽子、アイガードなどを着用するとともに、禁煙や食事の見直しなど生活習慣を整えることが重要でした。
ただ、サングラスの色の濃さは紫外線カット効果と関係がない点には注意が必要です。ツバが長すぎる帽子も作物を傷つける可能性があります。農業に適した製品を選ぶようにしましょう。
今回紹介した弊社のアイガードは、農業従事者の方の目を守るために開発された商品です。弊社の製品も検討していただきながら、早速白内障対策を行ってみてくださいね!
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