目元のくすみケア。紫外線が原因？対策の秘訣vol.117

目元のくすみが気になるとき、鏡を見るたびに憂鬱な気持ちになってしまいますよね。夕方になると目元が暗く見えたり、アイメイクをしても思うように明るくならなかったりすることはありませんか。実は、目元のくすみには様々な原因があり、その中でも紫外線が大きく影響していることが分かっています。

本記事では、目元のくすみの種類と原因を詳しく解説し、特に紫外線が目元に与える影響に焦点を当てながら、具体的な対策方法とケアの秘訣をご紹介します。明るく健康的な目元を取り戻すために、ぜひ参考にしてみてください。

目元のくすみは3種類

目元のくすみと一言で言っても、実は複数のタイプがあり、それぞれ原因が異なります。自分の目元のくすみがどのタイプに当てはまるのかを知ることで、最適なケア方法を選ぶことができます。まずは、代表的な3つのくすみタイプについて理解していきましょう。

目元のくすみ「茶ぐすみ」

茶ぐすみは、メラニン色素の沈着によって目元が茶色くくすんで見える状態です。紫外線を浴びることでメラニンが過剰に生成されたり、メイクやクレンジング時の摩擦によって色素沈着が起こったりすることが主な原因です。特に目元の皮膚は非常に薄く、わずか0.5~0.6mmしかないため、刺激に弱く色素沈着を起こしやすい部位となっています。

茶ぐすみは、目をこする癖がある方や、アイメイクを毎日しっかりする方に多く見られます。また、紫外線対策が不十分だった場合にも、徐々に茶色いくすみが蓄積されていきます。鏡で確認したときに、目の周りが全体的に茶色っぽく見える場合は、茶ぐすみの可能性が高いでしょう。

目元のくすみ「青ぐすみ」

青ぐすみは、血行不良によって目元が青黒くくすんで見える状態です。目の周りには細かい血管が多く通っていますが、睡眠不足や疲労、冷え性などで血流が滞ると、酸素不足の血液が透けて見え、青黒い印象になってしまいます。目元の皮膚が薄いからこそ、血流の状態がダイレクトに見た目に反映されるのです。

青ぐすみは、朝起きたときや疲れているときに特に目立ちやすく、クマと混同されることもあります。軽く目元を引っ張ってみて、くすみの色が薄くなるようであれば、血行不良による青ぐすみと考えられます。パソコンやスマートフォンの長時間使用で目が疲れている方にも、この青ぐすみは現れやすい傾向があります。

目元のくすみ「乾燥ぐすみ」

乾燥ぐすみは、肌の乾燥によってキメが乱れ、光の反射が不均一になることで目元がくすんで見える状態です。目元は皮脂腺が少なく、もともと乾燥しやすい部位ですが、エアコンや紫外線、加齢などの影響でさらに水分が失われると、肌のバリア機能が低下し、くすみが目立つようになります。

乾燥ぐすみは、グレーっぽく沈んだ印象や、ツヤのないマットな質感が特徴です。特に季節の変わり目や乾燥する冬場に悪化しやすく、ファンデーションのノリが悪くなることもあります。目元に小じわが目立つようになったり、触ったときにカサつきを感じたりする場合は、乾燥ぐすみのサインです。

紫外線が目元のくすみに与える影響

目元のくすみの中でも、茶ぐすみに最も大きな影響を与えるのが紫外線です。紫外線は肌の老化を促進する大きな要因であり、特に薄くてデリケートな目元の皮膚にとっては深刻なダメージとなります。ここでは、紫外線が目元のくすみにどのように作用するのか、そのメカニズムを詳しく見ていきましょう。

紫外線がメラニン生成を促進する

紫外線を浴びると、肌を守るためにメラノサイトという細胞がメラニン色素を生成します。これは、肌の奥深くにある細胞を紫外線のダメージから守るための防御反応です。通常であれば、生成されたメラニンは肌のターンオーバーによって徐々に排出されていきますが、紫外線を過度に浴び続けると、メラニンが過剰に生成されてしまいます。

目元は皮膚が薄いため、メラニンが蓄積されやすく、排出されにくい特性があります。さらに、加齢によってターンオーバーの周期が長くなると、メラニンが肌に残りやすくなり、茶ぐすみとして定着してしまうのです。特に、長年にわたって紫外線対策を怠ってきた場合、目元の茶ぐすみが徐々に濃くなっていくことがあります。

目元は紫外線による影響を受けやすい

目元の皮膚は、顔の他の部位に比べて約3分の1ほどの厚さしかないため、紫外線のダメージを受けやすい特徴があります。皮膚が薄いということは、バリア機能も弱いということであり、紫外線が肌の奥深くまで届きやすくなります。その結果、メラニン生成が促進されやすく、くすみや色素沈着が起こりやすいのです。

また、目元は顔の中でも動きが多い部位であり、まばたきや表情の変化によって常に皮膚が伸縮しています。この動きによって微細なダメージが蓄積されやすく、紫外線の影響と相まって、くすみが発生しやすい環境が整ってしまいます。日焼け止めを塗るときにも、目元は塗り残しやすい部位のため、知らず知らずのうちに紫外線を浴びてしまっていることも少なくありません。

紫外線への長期的な曝露が色素沈着を進行させる

紫外線による色素沈着は、一度のダメージで突然現れるのではなく、長期にわたる紫外線の蓄積によって徐々に進行していきます。初期段階では、日焼け後に一時的にメラニンが増えるだけで、数週間から数ヶ月でターンオーバーによって自然に薄くなります。しかし、継続的に紫外線を浴び続けると、メラノサイトの活動が活発になり、常にメラニンが過剰生成される状態になってしまいます。

この状態が続くと、メラニンが真皮層にまで沈着してしまい、通常のターンオーバーでは排出できなくなります。こうなると、茶ぐすみが定着してしまい、セルフケアだけでは改善が難しくなることもあります。特に30代以降は、肌の回復力が低下するため、若い頃と同じように紫外線を浴びていても、くすみとして残りやすくなるのです。

目元のくすみを防ぐ紫外線対策アイテム

目元のくすみを防ぐためには、何よりも紫外線対策が重要です。日々の生活の中で、しっかりと紫外線から目元を守ることで、茶ぐすみの発生を予防し、明るく健康的な印象を保つことができます。ここでは、効果的な紫外線対策の方法を具体的にご紹介します。

日焼け止め

日焼け止めは、目元にも丁寧に塗ることが大切ですが、塗り残しやすい部位でもあるため、特に注意が必要です。まず、目元専用の低刺激タイプの日焼け止めを選び、指の腹を使って優しくなじませていきます。上まぶた、下まぶた、目尻、眉間など、細かい部分まで丁寧に塗布することがポイントです。特に目尻は動きが多く、日焼け止めが取れやすいため、重ね塗りをするとより効果的です。

日焼け止めは、朝のスキンケアの最後に塗るだけでなく、2~3時間おきに塗り直すことが理想的です。メイクをしている場合は、UVカット効果のあるパウダーやスプレータイプの日焼け止めを使うと、化粧直しと同時に紫外線対策ができます。また、室内にいても窓から紫外線は入ってくるため、外出しない日でも日焼け止めを塗る習慣をつけましょう。

サングラス・帽子

サングラスは、目元への直接的な紫外線を遮るだけでなく、目から入る紫外線によるメラニン生成も抑える効果があります。紫外線が目に入ると、脳が「紫外線を浴びている」と判断し、メラニンを生成する指令を出すことが研究で明らかになっています。そのため、UVカット機能のあるサングラスをかけることで、全身の紫外線対策につながるのです。

サングラスを選ぶ際は、UV400カットやUVカット率99%以上のものを選びましょう。レンズの色が濃すぎると瞳孔が開いて逆に紫外線を取り込みやすくなるため、薄めの色のレンズがおすすめです。また、つばの広い帽子を併用することで、上からの紫外線もしっかりとカットでき、目元だけでなく顔全体を守ることができます。帽子は、つばが7cm以上あるものを選ぶと効果的です。

フェイスカバー

日常的な紫外線対策として、フェイスカバーを取り入れることも効果的な選択肢です。特にアウトドアやスポーツ、長時間の外出時には、日焼け止めだけでは汗で落ちてしまったり、塗り直しが難しかったりすることがあります。そんなときに、顔全体をカバーできるフェイスカバーがあれば、安心して活動することができます。

MARUFUKUでは、シミやシワができやすいデリケートな目元を紫外線から守るために、目元専用設計の「ヤケーヌ目尻プラス」を展開しています。通常のヤケーヌスタンダードと比べ、目尻までしっかり覆える構造になっており、より広範囲にカバーできるのが特長です。高いUVカット率で紫外線から顔や首元をしっかりガードでき、口元に開口部があるため楽に呼吸ができ、装着したまま水分補給も可能です。上下二部式構造で熱がこもりにくく、耳にかけるだけで簡単に着脱できるため、車やバッグに常備しておけば、必要な時にすぐ使用できて便利です。

目元のくすみをケアする方法

紫外線対策と同時に、日々のスキンケアや生活習慣の見直しも、目元のくすみ改善には欠かせません。ここでは、すでにできてしまったくすみをケアするための具体的な方法をご紹介します。毎日のケアを丁寧に行うことで、少しずつ明るい目元を取り戻していきましょう。

摩擦を避けたクレンジングと洗顔を心掛ける

目元の茶ぐすみを防ぐためには、クレンジングや洗顔時の摩擦を最小限に抑えることが重要です。アイメイクをしっかり落とそうとして、ゴシゴシとこすってしまうと、その刺激がメラニン生成を促し、色素沈着の原因になってしまいます。特に、ウォータープルーフのマスカラやアイライナーは落ちにくいため、目元専用のクレンジング剤を使って、優しく丁寧にオフすることが大切です。

クレンジングの方法としては、コットンにクレンジング剤をたっぷり含ませ、目元に数秒間軽く押し当ててメイクを浮かせてから、やさしく拭き取ります。このとき、横方向にこすらず、上から下へ、あるいは内側から外側へと一方向に動かすことで、摩擦を軽減できます。洗顔時も、泡をクッションにして指の腹で円を描くように洗い、すすぎは丁寧に行いましょう。タオルで拭くときも、押さえるように水分を吸い取ることで、摩擦を避けることができます。

保湿・美白成分を配合したアイクリームを塗る

目元のくすみケアには、保湿と美白の両方に働きかけるアイクリームを取り入れることが効果的です。乾燥ぐすみには十分な保湿が必要であり、茶ぐすみにはメラニンの生成を抑える美白成分が有効です。保湿成分としては、ヒアルロン酸、セラミド、コラーゲンなどが配合されているものを選びましょう。これらの成分は、肌の水分保持力を高め、バリア機能をサポートしてくれます。

美白成分としては、ビタミンC誘導体、ナイアシンアミド、トラネキサム酸、アルブチンなどが効果的です。これらの成分は、メラニンの生成を抑制したり、すでにできてしまったメラニンを還元したりする働きがあります。アイクリームを塗る際は、薬指の腹を使って、目の周りを軽くたたくようになじませると、血行促進にもつながります。朝晩のスキンケアに取り入れることで、徐々にくすみが薄くなっていくことが期待できます。

マッサージ・ツボ押しで血行を促進する

青ぐすみには、血行を促進するマッサージやツボ押しが有効です。目元の血流を改善することで、酸素や栄養が行き渡りやすくなり、明るい印象を取り戻すことができます。マッサージは、アイクリームを塗った後に行うと、滑りが良くなり摩擦を防げます。目頭から目尻に向かって、指の腹で優しく円を描くようになじませていきます。

ツボ押しでは、目元の疲れを取る「攅竹(さんちく)」や「晴明(せいめい)」などのツボを刺激すると良いでしょう。攅竹は眉頭の少しくぼんだ部分、晴明は目頭の少し上の骨のくぼみにあります。これらのツボを、人差し指や中指の腹で、3~5秒ほど優しく押して離す動作を数回繰り返します。強く押しすぎると逆効果なので、気持ちいいと感じる程度の力加減を心がけましょう。また、ホットタオルで目元を温めることも、血行促進に効果的です。

まとめ

目元のくすみには、茶ぐすみ、青ぐすみ、乾燥ぐすみといった種類があり、それぞれ原因と対策が異なります。特に紫外線は、メラニン生成を促して茶ぐすみの大きな原因となるため、日焼け止めの丁寧な塗布やサングラス、帽子、フェイスカバーの中でも特に「ヤケーヌ目尻プラス」などを活用した紫外線対策が不可欠です。

日々のスキンケアでは、摩擦を避けた優しいクレンジングと洗顔を心がけ、保湿と美白成分配合のアイクリームを取り入れることで、くすみの改善が期待できます。さらに、血行促進のマッサージやツボ押しを習慣化することで、青ぐすみにも効果を発揮します。毎日の丁寧なケアと適切な紫外線対策を継続することで、明るく若々しい目元を手に入れましょう。