ヘルメットを脱いだ後、首の後ろだけヒリヒリ…そんな「うっかり日焼け」の経験はありませんか?颯爽と馬に跨り、風を切って走る爽快感は乗馬の醍醐味ですが、屋外で楽しむ以上、紫外線対策は欠かせません。特に見落としがちなのが「首元焼け」です。乗馬中は前傾姿勢になることが多く、首の後ろ側が無防備な状態になりやすいのです。また、帽子をかぶっていても、首筋や耳の後ろは日焼けしやすい部位として注意が必要です。今回は乗馬を安心して楽しむための日焼け対策必須アイテムと、効果的な使い方をご紹介します。
乗馬中の日焼けリスクと首元焼けが起こりやすい理由
ここでは、乗馬特有の姿勢や馬場からの照り返しが、なぜ日焼けリスクを高めるのかを詳しく解説します。季節ごとの注意点も理解して、一年中抜かりない対策を始めましょう。
乗馬中に紫外線を浴びやすい部位
乗馬では馬の動きに合わせて体勢が変化するため、一般的なスポーツとは異なる部位が紫外線にさらされがちです。特に首の後ろ側、耳の周り、顎下は帽子の影に隠れにくく、長時間の紫外線にさらされやすい部位として挙げられます。前傾姿勢を取ることで、首筋が上を向いて直接的に日光を浴びる状況が生まれるのです。
また、乗馬中は集中しているため日焼けに気づきにくく、気づいたときにはもう手遅れ…なんて経験はありませんか?馬場や外乗では地面からの照り返しもあり、下からも紫外線を浴びることになります。さらに風が涼しく感じられるため、実際の紫外線量を過小評価してしまいがちです。
季節別の紫外線量と乗馬時の注意点
紫外線量は季節によって大きく変化し、それぞれ異なる対策が必要になります。春(3-5月)は紫外線量が急激に増加する時期で、まだ暑さを感じにくいため油断しがちですが、既に夏並みのUV-A量に達しています。この時期から本格的な紫外線対策を始めることが、年間を通じた美白ケアの基本となります。
夏(6-8月)は紫外線量がピークに達し、特に10時から14時の時間帯は要注意です。乗馬スクールでも日中のレッスンでは十分な対策が必要になります。秋(9-11月)になっても紫外線は侮れません。涼しくなったからと対策を怠ると、夏の疲れた肌にさらなるダメージを与えてしまいます。

乗馬の日焼け対策に効果的なアイテム選びのポイント
UVカット帽子の選び方と機能性重視のポイント
乗馬用の帽子選びでは、安全性と紫外線対策の両方を満たすアイテムを選ぶことが重要です。UPF50+の高いUVカット率を持つ素材で作られた帽子は、紫外線を98%以上カットしてくれるため、長時間の屋外活動にも安心です。ネックガード付きの帽子なら、首筋まで しっかりと保護できます。
通気性も重要な要素です。メッシュ素材が使用されている帽子や、ベンチレーション機能付きのデザインを選ぶと、汗をかいても快適に過ごせます。また、顎紐付きのタイプなら風で飛ばされる心配もありません。折りたたみ可能なサンハットタイプも携行に便利です。
首元焼けを徹底ガード!ネックガード付きアイテム活用術
首元の日焼け防止には、ネックガード機能を持つアイテムの活用が効果的です。帽子一体型のネックガードなら、全体のバランスも良く、馬具を装着する際にも邪魔になりません。取り外し可能なタイプのネックガードを選べば、気温に応じて調整でき、一年を通して使用できます。
フェイスカバータイプのアイテムも注目されています。特にスポーツ時でも息苦しくない設計のものは、乗馬中の激しい動きにも対応できます。バンダナスタイルのアイテムなら、カジュアルに首筋を保護しながら、おしゃれ感も演出できるでしょう。冷感素材を使用したものは、暑い季節でも快適に着用できます。
MARUFUKUの「ヤケーヌ」は乗馬中の首元焼けといううっかり日焼けリスクに対して非常に有効です。顔から首筋、首の後ろまでをしっかり覆う構造で、前傾姿勢で紫外線が当たりやすい首の後ろ側を含めてカバーできるため安心です
効果的な日焼け止めクリームの選び方と正しい塗り方
乗馬に適した日焼け止めクリームの特徴
乗馬時に使用する日焼け止めクリームには、汗や摩擦に強いウォータープルーフタイプがおすすめです。SPF30以上、PA+++以上の数値のものを選ぶことで、長時間の屋外活動でも安心して使えます。特にスポーツ用に開発された製品は、動きの激しい乗馬にも適しています。
敏感肌の方は、ノンケミカル(紫外線散乱剤)タイプの日焼け止めを選ぶと良いでしょう。肌への負担が少なく、白浮きしにくい製品も多数開発されています。また、保湿成分が配合されたものなら、屋外の乾燥した環境でも肌を守ってくれます。
見落としがちな部位への日焼け止めの塗り方
日焼け止めは顔や首だけでなく、見落としがちな部位にもしっかりと塗布することが大切です。耳の裏側や耳たぶ、髪の分け目、唇周りなども忘れずにケアしましょう。自分では見えにくい首の後ろは、合わせ鏡でチェックしたり、ご家族や友人に塗ってもらったりと、塗りムラができないよう工夫しましょう。
塗り直しのタイミングも重要なポイントです。2-3時間おきの塗り直しが理想的ですが、乗馬中は難しい場合もあります。そんな時は、レッスンの合間や休憩時間を利用して、スプレータイプの日焼け止めで簡単に塗り直しをすると良いでしょう。リップクリームもUVケア成分入りのものを選ぶことを心がけてください。
シーン別おすすめ乗馬用UVカット衣類とコーディネート
長袖UVカットシャツと通気性を両立するウェア選び
乗馬用の長袖UVカットシャツを選ぶ際は、動きやすさと紫外線対策のバランスが重要になります。ストレッチ性のある素材で作られたシャツなら、馬上での複雑な動きにもスムーズに対応でき、ストレスフリーな乗馬体験が可能です。接触冷感素材を使用したものは、暑い日でも涼しく着用できます。
袖口や裾の設計にも注目しましょう。袖口にサムホール(親指を通す穴)があるタイプは、手の甲まで保護できて便利です。裾が長めのデザインなら、前傾姿勢になった時に背中が露出するのを防げます。吸汗速乾機能付きの素材なら、汗をかいても快適に過ごせるでしょう。
女性用乗馬アイテムのおしゃれな組み合わせ方
機能性を重視しつつ、おしゃれも楽しみたい女性ライダーには、コーディネートの工夫が大切です。UVカットシャツにレギンスタイプのキュロットを合わせれば、脚部の紫外線対策も万全になります。カラーコーディネートを工夫することで、実用的でありながらスタイリッシュな乗馬ファッションを実現できます。
アクセサリー感覚で取り入れられるアイテムも活用しましょう。UVカット機能付きのアームカバーなら、気温に応じて着脱も簡単です。スカーフタイプのフェイスカバーは、首元のアクセントにもなりつつ、しっかりと紫外線から保護してくれます。
アイテム | 主な効果 | 選び方のポイント |
---|---|---|
UVカット帽子 | 頭部・顔・首筋の紫外線防止 | UPF50+、通気性、顎紐付き |
長袖UVシャツ | 腕・背中の紫外線防止 | ストレッチ素材、吸汗速乾 |
ネックガード | 首筋・首の後ろの保護 | 冷感素材、取り外し可能 |
日焼け止めクリーム | 露出部位の紫外線防止 | SPF30以上、ウォータープルーフ |
乗馬時の時間帯別・天候別紫外線対策の使い分け
朝・昼・夕方の時間帯による対策の違い
時間帯によって紫外線の強さや角度が変わるため、それぞれに適した対策が必要になります。朝の時間帯(6-9時)は紫外線量がまだ比較的少ないものの、東からの低い角度の日光が顔に当たりやすくなります。この時間帯でも帽子とサングラスは必須で、特に目の保護を重視したい時間帯と言えるでしょう。
昼の時間帯(10-14時)は紫外線量がピークに達するため、最も厳重な対策が必要です。すべての紫外線対策アイテムを総動員して、完全防備で臨むことをおすすめします。日焼け止めクリームの塗り直しも、この時間帯は特に重要になります。
夕方(15-18時)になると紫外線量は徐々に減少しますが、西日の角度に注意が必要です。帽子のつばを深めにかぶったり、サングラスで目を保護したりする対策が効果的です。また、一日の疲れで対策が疎かになりがちな時間でもあるため、意識的にケアを継続することが大切です。
曇りの日や季節の変わり目の注意点
曇りの日でも紫外線は雲を通過して地上に届くため、晴天時の60-80%の紫外線量があると言われています。「曇っているから大丈夫」という油断が、思わぬ日焼けを招く原因となることがあります。特に薄曇りの日は要注意で、雲による散乱光で四方から紫外線を浴びることになります。
季節の変わり目は特に注意が必要な時期です。春先は急激に紫外線量が増加するにも関わらず、まだ暑さを感じにくいため対策が後手に回りがちです。秋口は夏の疲れた肌に追い打ちをかけないよう、継続的なケアが重要になります。天候に関わらず基本的な紫外線対策を習慣化することが、年間を通じた美肌維持の秘訣です。
天候・時間帯 | 紫外線量の目安 | 推奨対策レベル |
---|---|---|
晴天・昼間 | 100% | 完全防備(全アイテム使用) |
曇り・昼間 | 60-80% | 通常対策(帽子・日焼け止め) |
晴天・朝夕 | 30-50% | 基本対策(帽子・サングラス) |
雨・曇り | 20-30% | 最低限(日焼け止めクリーム) |
実践的な乗馬日焼け対策テクニックとメンテナンス方法
乗馬前後のスキンケアルーティン
乗馬を楽しむためには、事前準備と事後ケアの両方が重要になります。乗馬前は、洗顔後に保湿クリームで肌を整えてから日焼け止めを塗布するのが基本ステップです。特に乾燥しやすい季節は、保湿を十分に行ってから紫外線対策を施すことで、肌への負担を最小限に抑えられます。唇にはUVケア成分入りのリップクリームを忘れずに塗りましょう。
乗馬後のアフターケアも同様に大切です。できるだけ早く日焼け止めクリームを落とし、冷たい水やタオルで火照った肌をクールダウンさせます。その後、保湿力の高いローションやクリームで肌に潤いを与えることで、紫外線によるダメージを軽減できます。
UVカットアイテムの正しいお手入れと保管方法
UVカットアイテムの効果を長期間維持するためには、適切なお手入れが欠かせません。帽子や衣類は使用後に汗や汚れを落とし、風通しの良い場所で陰干しすることが基本です。直射日光での乾燥は、UVカット効果を低下させる原因となるため避けるべきです。
洗濯可能なアイテムは、中性洗剤を使用して優しく手洗いするか、洗濯機の手洗いコースを利用しましょう。柔軟剤の使用は控えめにし、UVカット機能を損なわないよう注意が必要です。保管時は型崩れを防ぐため、帽子は専用の収納ボックスやハットスタンドを使用すると良いでしょう。
アイテム | お手入れ方法 | 保管のポイント |
---|---|---|
UVカット帽子 | 中性洗剤で手洗い、陰干し | ハットスタンドで型崩れ防止 |
UVカットシャツ | 洗濯機の手洗いコース | ハンガーで保管、シワ予防 |
ネックガード | 手洗い後、形を整えて陰干し | 平置きで保管、折りじわ注意 |
サングラス | レンズクリーナーで清拭 | 専用ケースで保管 |
まとめ
乗馬を心から楽しむためには、適切な紫外線対策が欠かせません。特に見落としがちな首元焼けには、ネックガード付きの帽子やフェイスカバーなどのアイテムが効果的です。
UPF50+の高機能な帽子、汗に強い日焼け止めクリーム、通気性の良いUVカットシャツなどを組み合わせることで、一日中安心して乗馬を楽しめるでしょう。天候や時間帯に応じた対策の使い分けも、賢い紫外線対策のコツです。
適切なケアとメンテナンスを心がけながら、美しい肌を保ちつつ、風を感じる爽快な乗馬ライフを満喫してください。
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