春は気温が上がり、釣りを楽しむには絶好のシーズンです。ですが、日差しが強まる季節でもあるため、日焼け対策を怠ると肌へのダメージを受けやすいのが注意点です。この記事では、春釣りにおすすめの服装と、安心して釣りを楽しむための効果的な紫外線対策を丁寧にご紹介します。気候の変化に合わせた重ね着のコツや、暑さを和らげるアイテムの選び方などをまとめていますので、ぜひ最後までご覧いただき、快適な釣りライフを送りましょう。
春釣りで日焼け対策が必要な理由
春先は気温が上がりはじめ、寒さが少しずつ和らいでくるため、釣りをするには心地よい季節です。しかし暖かさに気を取られてしまい、紫外線対策を後回しにしていると、帰宅してから思わぬ日焼けに気づくこともあります。ここでは、春に釣りをするときになぜ日焼け対策が欠かせないのか見ていきましょう。
春なのに油断できない紫外線
冬のあいだは日差しの弱い日が多く、「紫外線は夏だけ気をつければいい」と考えてしまいがちです。しかし春でも紫外線量は思った以上に高いのが現実。特に春の晴天日は、紫外線指数が急上昇することもあります。
また、紫外線は雲があってもある程度地表に届くため、曇りの日でも油断はできません。体感温度がそこまで高くなくても、肌には確実にダメージが蓄積されていく点を意識しておきましょう。
水面の反射がもたらす影響

釣りは海や川、湖といった水辺でおこなうため、水面による反射が大きな特徴です。普段の紫外線にさらに反射光が加わることで総合的に浴びる紫外線量が増加します。特に春の光はやわらかそうに見えても、紫外線そのものの量は油断できません。
この水面反射が原因で、頬や首などがひりひりと焼けやすくなります。帽子をかぶっていても、下からの照り返しには対応できないことが多いので、顔全体を守るアイテムを使うと安心です。
帽子だけでは紫外線を防ぎきれない理由
「釣りに行くならとりあえず帽子はかぶる」という方は多いでしょう。もちろん帽子は頭部と目の周りへの直射日光を遮るよいアイテムです。しかし、春の朝夕など太陽の位置が低い時間帯は、顔に直接光が差し込んでしまい、想像以上に日焼けするケースが少なくありません。
とくに日陰のない防波堤などで長時間竿を出しているときには、下からの照り返しや横から差し込む光を防ぐのが難しく、フェイスカバーやサングラスなど、追加の対策が欠かせないのです。
紫外線が引き起こす肌トラブルと目の負担
紫外線に長時間さらされると、シミやシワなどの肌トラブルだけでなく、目にも影響を及ぼす可能性があります。充血やドライアイ、目の疲れなどが長引く場合もあるため、健康面に注意が必要です。
春だからといって油断していると、意外なほど肌も目もダメージを受ける結果になります。快適に釣りを続けるためにも、早めの紫外線対策を心がけましょう。

春の釣り服装のポイント
次に、春の釣りで活躍する服装選びのポイントをご紹介します。春は気温も上がりますが、朝晩はまだ寒さを感じる日も多く、寒暖差が激しいのが特徴です。さらに水辺の環境も考慮しないと、せっかくの釣行が快適でなくなってしまいます。
動きやすく汚れても平気な服装
釣りではキャスト(仕掛けを投げる動作)を何度も繰り返します。ですからストレッチ性がある素材を選ぶと動作がスムーズになります。防波堤や河原では岩場を歩くことも多いので、足元も動きやすさを重視しましょう。
また釣った魚を触る過程で、服に魚のぬめりや血がつくことも。汚れてもすぐに洗濯・メンテナンスができるように、ポリエステルやナイロンなど、扱いやすい素材のウェアを選ぶのがおすすめです。
寒暖差と紫外線への同時対策
春は日中と朝夕の気温差が大きく、昼間にかいた汗が夕方に冷えて体温を奪う可能性があります。そのため長袖のシャツや上着で体温調整しやすい服装にすることが重要です。さらに紫外線対策も同時に叶えるのであれば、UVカット素材やラッシュガードといったアイテムを上手に取り入れましょう。
体を保護するだけでなく、意外と日焼けしやすい首元や手首などの露出部位にも注意が必要です。寒暖差と紫外線、両方に配慮することが春釣りの基本となります。
機能性素材と通気性を重視
春でも天気が良い日は思っている以上に日差しが強く、汗ばむことがあります。汗がこもる服装は蒸れやすく、皮膚トラブルや不快感の原因になりがちです。そこで通気性の高いウェアを取り入れると、日焼け対策と快適性を両立できます。
撥水性や防水性があるジャケットを携帯しておくのもポイント。海釣りや川釣りでは水濡れのリスクが高いため、水分をしっかり防いでくれる機能が大いに役立ちます。
日焼け対策におすすめのアイテム
ここからは、春の釣りで日焼け対策を万全にするためのおすすめアイテムをご紹介します。どれも簡単に取り入れられるものばかりなので、ぜひ複数を組み合わせて使ってみてください。春釣りならではの環境でこそ、こうしたアイテムのありがたみを実感できるはずです。
UVカット帽子とフェイスカバー
直射日光を防ぐには、つばの広い帽子が効果的。さらに息苦しくないUVカット付きフェイスカバーを組み合わせることで、頬から顎、首元までしっかりガードできます。特に昼間の日差しだけでなく、朝夕の低い位置にある太陽もしっかりブロックする点がメリット。
帽子は撥水性のある素材を選ぶと、急な雨や波しぶきにも対応しやすいです。風が強い釣り場では、帽子にクリップをつけて飛ばされないよう工夫すると快適に釣りを続けられます。
サングラスや偏光グラス
紫外線から目を守るサングラスは春の釣りに必須です。特に偏光グラスは水面の反射を抑え、魚の動きを見やすくする効果もあります。さらにフックが外れて飛んできたときの目の保護にもつながるため、安全面でも心強い味方になります。
レンズのカラーはブラウン系やグレー系が人気です。周囲の明るさや水の色、個人の好みで選ぶといいでしょう。長時間の装着でも耳が痛くなりにくい軽量タイプを選ぶと快適です。
UVカットの長袖・長ズボン
春はうっかり「暖かいし半袖でも平気」と思いがちですが、長時間の釣りでは長袖と長ズボンが安心です。UVカット機能を備えた薄手のものなら、通気性を確保しつつ紫外線から肌を守れます。虫刺されや、小石・岩場でのすり傷予防としても有効です。
ストレッチ素材を選べば、動作の多いルアーフィッシングや根掛かり回収時もスムーズに動けます。明るめの色を選ぶと太陽光を反射しやすいため、体感温度の上昇を抑えてくれる効果も期待できます。
ラッシュガードや日焼け止め
水辺の活動からラッシュガードを連想する方も多いでしょう。釣りでも、紫外線から肌を守りつつ濡れても乾きやすいラッシュガードは非常に便利なアイテムです。薄手なので重ね着もしやすく、急に肌寒くなった時の調整にも役立ちます。
加えて、ウォータープルーフタイプの日焼け止めクリームをこまめに塗るのも大切。釣りの前に30分ほど余裕をもって塗り、2~3時間おきや汗をかいた後に塗り直すと効果が持続しやすいです。肌が敏感な人には低刺激タイプがおすすめです。
下記に主な日焼け対策アイテムと特徴をまとめたので、購入の際の参考にしてみてください。
アイテム | 主な機能 | ポイント |
---|---|---|
UVカット帽子 | 頭部・顔の日よけ | つば広タイプや撥水素材だと便利 |
フェイスカバー | 頬〜顎、首元の日焼け防止 | 通気性と息苦しさのないフィット感を重視 |
サングラス(偏光) | 目の保護・反射軽減 | 掛け心地の良さとレンズカラーが選択基準 |
長袖・長ズボン | 肌の露出を抑える | UVカット機能&ストレッチ性をチェック |
日焼け止め | 直接肌を保護 | アウトドア用ウォータープルーフが最適 |
釣り場別に見るおすすめの服装
同じ釣りでも、海釣り・船釣り・川釣りなど環境が異なれば必要な服装も微妙に変わってきます。ここでは代表的な3つの釣り場に注目し、それぞれの特徴や服装のポイントを確認していきましょう。
海釣り向けの服装
海釣りは波しぶきや潮風の影響を受けやすいので、まず撥水性や防水性のあるアウターを選ぶと快適です。海沿いは風が強く冷たさを感じやすいため、体温を保つための防寒対策は春でも必要になります。
また、海面は日差しの反射が強いのも要注意ポイントです。つばの広い帽子やフェイスカバーで顔まわりをしっかりガードし、偏光グラスを活用して水面のギラつきを抑えるとストレスが減ります。
船釣り向けの服装
船の上は特に風が吹き抜けやすく、場所によっては大きな揺れによりバランスを崩すこともあります。そこでレインウェアや防寒着を常備し、急な天気変化にも対応できるようにしておくと安心です。
衣類だけでなく、足元にも注意を向けましょう。船はデッキが濡れやすいため滑り止め機能のついた靴を履くのが基本。帽子はクリップで固定するなど、強風で飛ばされない工夫をしておくと快適かつ安全です。
川釣り向けの服装

川釣りでは岩や草むらを移動することが多いので、長袖・長ズボンで虫やケガを防ぐのがポイントです。足場が不安定な場所が多いため、動きやすく滑りにくい靴を選ぶと安心して釣りに集中できます。
春は雪解け水などで水温が低い場合もあるので、万一足元が濡れても体温を奪われすぎないよう注意しましょう。また両手を空けるためにもウエストポーチやリュックを使い、必要な道具をコンパクトにまとめると移動がラクになります。
春の釣りで避けたい服装
最後に、ついついやりがちなNGな服装を確認しておきましょう。せっかくの楽しい釣りが不快な思い出にならないよう、以下のポイントを頭の片隅に置いておくと失敗を減らせます。
想定外の気温変化に対応できない服
朝は冷え込むのに昼間は暑くなるなど、時間帯で激しく気温が変わるのが春の特徴です。脱ぎ着しづらい服装を一枚だけ着ていると、温度調整が難しく快適さを維持できません。重ね着がしやすいウェアを選ぶことで、急な天候や気温の変化に対応しやすくなります。
また、防寒着をまったく持っていなかったり、逆に厚着しすぎて汗をかいてしまったりすると、結果的に体調を崩す原因にもなるので注意が必要です。
露出が多く、日焼けしやすい服
気温の上がる春や初夏になると、肌を出した服装で過ごしたくなることもあるでしょう。ですが露出の多い服は日焼けリスクが高く、また岩場やフィッシングラインが肌に当たって怪我をする可能性もあります。
キャミソールや短パンなどはアウトドア向きではないため、せめてサポーターやアームカバーなどで肌を守る工夫をしたほうが無難です。スポーツ用ウェアなら通気性やストレッチ性が高いアイテムも多く、見た目もスタイリッシュなものが増えています。

滑りやすい靴や重いブーツ
防波堤や川原など、釣り場の足場は想像以上に凹凸が多いものです。とくに滑りやすい素材の靴をはいていると、転倒や捻挫を引き起こしかねません。底が磨り減ったスニーカーや、アウトソールがツルツルのブーツはできるだけ避けましょう。
また、重いブーツを履いていると足取りが重く、長時間の移動や立ちっぱなしに負担がかかります。適度なクッション性とグリップ力があるフィッシングシューズやアウトドアシューズが理想的です。
まとめ
春の釣りは暖かい日差しの下で楽しめる反面、紫外線や気温差など特有のリスクと隣合わせであることがわかります。帽子・フェイスカバー・長袖・日焼け止めなどの対策をしっかり取り入れて、より快適に釣りを楽しみましょう。ぜひ今回ご紹介した服装やアイテムを取り入れて、次の釣りを安全かつ充実した時間にしてみてください。
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