紫外線が気になる季節になると、日焼け止めクリームばかりに目がいきがちですが、実は保湿ケアも一緒に行うと効果がグッと高まるんです。紫外線は季節を問わず降り注ぎ、シミやシワ、たるみなど様々な肌トラブルの原因に。
そこで今回は、紫外線対策に「保湿」をプラスすると肌がどれほど守られるか、その理由や具体的なケア方法をご紹介します。しっかり学んで、いつでもうるおいとツヤをキープできる肌を目指しましょう!
紫外線の影響
強い日差しから肌を守るには日焼け止めだけでは不十分で、保湿ケアが欠かせません。ここでは、紫外線による肌トラブルと、保湿の効果について少し深掘りしてみます。
紫外線が肌にもたらすトラブル
紫外線A波(UV-A)は肌の奥まで到達しやすく、コラーゲンやエラスチンを傷つけてシワやたるみを招きます。さらに紫外線B波(UV-B)は表皮(皮膚の表面)を中心に刺激を与え、メラニン生成を活発化させシミを作りやすくするなど、2種類の波長が肌に大きなダメージを与えます。
また、一年中存在する紫外線を浴び続けていると「光老化」という深刻なダメージに繋がり、肌の老化を加速させてしまいます。紫外線をブロックすることはもちろん、日常的にバリア機能を高めるケアが重要なのです。
保湿がバリア機能を支える
肌が乾燥していると水分量が不足し、外部刺激を防ぐバリア機能が弱い状態になります。そこに紫外線が加わると、肌は一層ダメージを受けやすくなるため、保湿をしっかり行うことでバリア機能を高めることが大切です。
最近の研究では、男性の肌も内部が乾燥しているケースが多いと言われています。皮脂が多くてベタついて見えても、内側は水分不足という状態の場合があるので、性別を問わず保湿を心がけると紫外線ダメージの軽減に効果的です。

スキンケアでバリア機能を高める方法
保湿によるバリア強化には、化粧水・乳液・クリームの日常的なケアが基礎となります。ここでは、簡単に取り入れられるスキンケアステップをお伝えしますね。
基本の保湿ステップ
スキンケアの順番は「洗顔 → 化粧水 → 美容液 → 乳液 → クリーム」が基本。化粧水は肌にうるおいを与える役割があり、化粧水の量は500円玉大ほどを目安にすると顔全体にしっかり行きわたります。その後に美容液を取り入れると、より効果的に肌をケアできます。乳液やクリームがその水分の蒸発を防ぎ、乾燥がひどい部分は少量のクリームを追加すると、よりしっとり仕上がります。
効果的な保湿成分の選び方
保湿力を高めるには、ホホバ油やアロエベラ葉エキスなど水分をしっかり抱え込む成分が入ったアイテムがおすすめです。また、植物由来のカミツレ花エキスなどを配合した化粧品も肌を落ち着かせる効果が期待できます。
肌に合った成分を選ぶことで、日常の保湿ケアがより快適なものになるでしょう。そして、バリア機能を整えることが紫外線による乾燥やシミ・シワ予防へと繋がります。
日焼け止めの上手な塗り方
保湿ケアで肌の土台を整えたら、いよいよ日焼け止めの出番です。SPFやPAなどの指標を活用しながら、肌質に合ったタイプを選びましょう。
SPFとPAの基本
日焼け止めのパッケージに書かれているSPFはUV-Bを防ぐ数値で、数字が高いほど防御効果が持続することを示します。一方のPAはUV-Aを防ぐ目安で、「+」が多いほどUVAをカットする力が高いです。
普段の外出がメインの方はSPF30程度でも十分場合がありますが、炎天下でのアウトドアなど時間が長い場合はSPF50など高めを選ぶと安心です。肌の状態や行動パターンに合わせて数値を調整するとよいでしょう。
日焼け止めのタイプごとの特徴
日焼け止めにはクリーム、ミルク、ジェルなどさまざまなタイプがあります。乾燥が気になる方は保湿成分配合のクリームタイプやミルクタイプを選ぶのがおすすめです。汗をかきやすい場合は、密着力が高いクリームタイプをこまめに塗り直しましょう。
塗り方のコツとしては、指先に日焼け止めを線状に出し、円を描くように肌全体にのばすこと。特にムラになりやすいフェイスラインや耳の後ろ、首まわりも丁寧に塗ってください。2~3時間おきに重ね塗りすることで紫外線対策の効果が持続します。
うっかり紫外線を浴びすぎた時の対処法
ときには、急に強い紫外線を浴びちゃった!なんてことも。そんなときは、肌をいたわるアフターケアが大事です。
まずは冷やす
紫外線を浴びた肌はほてりやすく、火照りを感じる状態になっています。流水で冷やしたり、冷たいタオルを当てるなどしてクールダウンさせましょう。その後は化粧水やボディクリームなどで保湿ケアを入念に行い、乾燥を防ぎます。
ひどい炎症や熱感がある場合は、皮膚科を受診するのも選択肢の一つ。付けるアイテムも、アルコール成分が刺激になる可能性がありますので、低刺激のものを使うと安心です。

保湿ケアを念入りに行う
日焼けは軽いやけどと同じ状態なので、美白成分などは炎症を起こした肌には刺激となる可能性があります。まずはしっかり保湿を行い、肌を整えるのがベストです。
シートマスクも便利
顔の乾燥が気になるときは、シートマスクで集中ケアがおすすめです。夏場は冷蔵庫で冷やしておくと、ひんやり気持ちよくクールダウンできて、赤みやほてり感を和らげてくれます。
保湿力の高いタイプを選んで、使用後は余分な液を手でなじませましょう。過度に肌をこすらないことが、ダメージを拡大させないコツですよ。
頭皮や髪の紫外線ケア
肌だけでなく、実は頭皮や髪にも紫外線のダメージが及びます。特に分け目部分は刺激を受けやすいので、ぜひ対策を意識してみましょう。
帽子や日傘でダメージ軽減
紫外線による髪や頭皮の乾燥を防ぐには、帽子や日傘が効果的です。UVカット加工のある帽子や日傘を使うと、頭上から降り注ぐ紫外線をしっかり遮ってくれます。通気性が良い素材を選ぶと、蒸れにくく快適に過ごせますよ。
また、髪専用のUVスプレーも併用するとより安心です。髪はパサつきや枝毛などが目立ちやすいので、紫外線対策と合わせて洗髪後のトリートメントでしっかり保湿しましょう。

分け目を変えるのも有効
いつも同じ分け目だと、その部分の頭皮ばかり紫外線を受け続けることに。時々分け目を変えることで、頭皮への負担を分散させることができます。 また、スタイリング剤を付けすぎると髪や頭皮がベタついてしまうので、軽いミストやスプレータイプを中心にケアをしてみるのもおすすめです。
まとめ
紫外線が及ぼすダメージを防ぐためには、「保湿ケアで肌のバリア機能を維持」することが鍵です。日常でのコツを押さえて、若々しくハリのある肌を守りましょう。
ぜひ今日から、日焼け止めと保湿をセットにして、紫外線に負けないうるおい肌を目指しましょう!
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