寒さが苦手な方であれば気温がいつもより高い暖冬だとうれしいですよね! ただ、暖冬だと太陽光の影響がいつもより強いようなイメージってありませんか? もしそうならば紫外線の量も多くなっている可能性があり、いつもよりお肌にダメージが蓄積されて日焼けしやすいということに…。果たして暖冬と紫外線には関係があるのでしょうか?? 今回は2024年における冬の最新気象情報をお届けするとともに、2020年の暖冬情報を参考に暖冬と紫外線の関係について探っていきます。冬から春にかけての紫外線対策を検討している方はぜひご一読ください!
2024年は暖冬の傾向! 紫外線も強くなる?
2024年を迎えましたが、皆さんは今季の冬はいつもより暖かく感じているでしょうか? それとも相変わらずの寒さで「朝起きるのが大変…!」という方もいますでしょうか?
世間では2024年1月からの季節がどのような気象だと解釈されているのか気になると思います。
気象庁が発表した長期予報によると、2024年1月~3月は北日本から沖縄・奄美にかけて全国的に気温が平年よりも高くなり、暖冬傾向が見込まれています。
参照:2024年1月ー3月 全国的に暖冬傾向 短期的に大雪も 関東甲信は?気象庁 3か月予報(NHK)
暖冬とは、冬の平均気温が平年よりも高い冬をさします。一般的に12月~2月の3か月間の平均気温が、平年より約0.5~1.0℃高い場合が暖冬と呼ばれます。反対に冬の気温が低い場合は寒冬と呼ばれるようです。
ちなみに北海道新聞によると、千歳・恵庭両市内において1月に入ってから暖冬傾向が続き、氷の厚みを確保できずスケート場の開場が遅れるなどして、ウィンタースポーツに影響が生じているとのことです。
冬の気温が高いと暖かくて過ごしやすいイメージがありますが、ビジネスに支障が出てしまうこともあるのですね…。
参照:暖冬、千歳・恵庭のスポーツ施設に影響 「真冬日」平年の半分、開場遅れ相次ぐ(北海道新聞)
このようにいくつかの気象ニュースを見る限りでは、2024年に入ってから暖冬が続いているようです。
ここで気になるのが、冒頭でもお話した通り「暖冬になると紫外線の影響は強くなるのか?」ではないでしょうか。
暖冬は地球温暖化などが要因ともいわれていますが、もし太陽光の影響が強くて気温が暖かくなっているのだとすれば、暖冬になると紫外線の影響も強くなりそうですよね…!
実際のところどうなのでしょうか??
記録的な暖冬といわれている2020年のニュースをもとに、暖冬と紫外線の関係について探ってみます。
2020年は記録的な暖冬だった!要因は?
2020年の日本における天候は、気温の高い状態が続いて年平均気温が全国的にとても高くなりました。全国的に暖冬になった年なのですね。
この冬は、シベリア高気圧およびアリューシャン低気圧がともに冬を通して平年より弱かったことから、冬型の気圧配置(天気図で西に勢力の強い高気圧があり、東に発達した低気圧がある西高東低の気圧配置)となる日が少ない傾向でした。
全国的に寒気の流入が弱く、特に東・西日本では冬の平均気温が最も高くなり、記録を更新しました。
少し説明が難しくなってしまいますが(汗)、このような状況をもたらした大気の流れの特徴、要因は主に下記の通りだといわれています。
偏西風が北に蛇行
大気上層を流れる偏西風(地球の周りを西から東に向かって吹いている風)が日本付近で北に蛇行し続けたとのことです。
熱帯域の積雲対流活動がインドネシア付近で不活発だったことから、中国南部付近で亜熱帯ジェット気流が南に蛇行したことが影響したようです。
偏西風が蛇行したからなぜ暖かくなるのかよくわからないかもしれません。北の寒気団が偏西風にさまたげられて日本付近まで南下できない様子を思い浮かべれば、なんとなく暖冬になるイメージが湧くでしょうか。
正の北極振動
1月以降に正の北極振動(北極の寒気が放出と蓄積をくり返す現象で指数が正に振れると列島に暖冬をもたらす)が卓越し、ユーラシア大陸北部では寒帯前線ジェット気流が明瞭化。ヨーロッパからシベリア東部にかけて広範囲で寒気の蓄積が弱まり、日本付近への寒気流入も弱まったようです。
地球温暖化
偏西風の蛇行と正の北極振動の影響に加えて地球温暖化に伴う気温上昇傾向が続いていることも要因だといわれています。
結論:暖冬と紫外線の量は関係ない可能性が高い!
2020年が暖冬になった要因を見ると、主に気圧や気流などによって日本が暖かくなったことがわかります。
ここまでの説明で太陽という言葉が出てきていないことからもおわかりいただけると思いますが、暖冬は列島が受ける太陽光の量が増えたことが要因ではないということです。
つまり、暖冬と太陽光に含まれる紫外線の量は関係がない可能性が高いと考察できます。暖冬だからといって紫外線の量が増えて日焼けしやすくなるとはいえないということですね。
ただ、暖冬と紫外線の量は関係がないからといって、冬に紫外線対策が必要ないということではありません!
- 冬にも太陽の日差しが降り注ぐ以上、紫外線は私たちの肌に少なからず影響を与えています。
- 夏と比較すれば紫外線の量は少ないかもしれませんが、冬の紫外線は少しずつダメージが蓄積していくといわれており、後で肌トラブルが現れるなんてことも…。
- スキーやスノーボードが趣味の方であれば雪焼けしてしまうこともあります。春にスキーやスノーボードをして日焼け対策を怠れば、鼻の頭が真っ赤になってしまうことだってありますよ。
結局、私たち日本人はオールシーズンで紫外線対策をする必要があるということなんですね…!
暖冬だからこそ春の紫外線対策も早めに準備!
暖冬と紫外線の影響は関係ない可能性が高いとわかりました。
ただ、暖冬と紫外線に関係があると思っている方も世間では少なからずいるかもしれません。
実際にSNSをリサーチすると興味深いことがわかります。
たとえば、「暖冬で紫外線が強くなる時期が早まっているかもしれないから紫外線防止を早めに」「今年は暖冬だから紫外線の観点から資生堂に追い風がふく?」「暖冬だから日差しが毎日きつい」などのつぶやきが見受けられました。
特に根拠がありませんが、世間では「暖冬=紫外線が強い」という認識が少なからずあるようです。
恐らく本記事を読むまで、なんとなく暖冬だから紫外線対策にしたほうがよいと思っていた方もいるのではないでしょうか。
理論的には、もし暖冬だから紫外線対策をしようとする人々が増えれば、日焼け止めなどの紫外線対策用品の需要が高まることになります。
本格的に春を迎えたときに市場に出回る製品が少なくなってしまえば、商品の価格がいつもより高くなる可能性がないとは言い切れません。
したがって、暖冬だからこそ春の紫外線対策は早めに準備をしておいたほうが無難だということになります。
特に春スキーに出かけるときに紫外線対策用品の準備ができなければ、雪焼けしてしまうリスクが高まります。スキーやスノボーが趣味の方は特に早めに準備をしておいたほうがよいでしょう。
なお、暖冬とはいえ冬である以上寒いことには変わりありません。紫外線対策だけでなく顔周りの寒さ対策まで同時に行いたい場合はフェイスカバーが便利です。
最近はカラフルでおしゃれなデザインのフェイスカバーも増えています。気になった方は2024年の暖冬を機に準備してみてはいかがでしょう。
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