フルダル糸とは? 透け防止効果・紫外線遮蔽効果のある生地の条件や注意点を解説!

フルダル糸とは? 透け防止効果・紫外線遮蔽効果のある生地UVカット
フルダル糸とは? 透け防止効果・紫外線遮蔽効果のある生地の条件や注意点を解説!

衣類製品を選ぶとき「生地が透けて見えるけれど大丈夫?」「UVカット効果は永続的に続くの??」など、生地の透け防止や紫外線遮蔽に関する信頼性が気になる方もいるでしょう。そこで今回は、透け防止効果・紫外線遮蔽効果のある生地の条件をはじめ、透け防止や紫外線遮蔽に適した生地に使われるフルダル糸を解説します。紫外線対策用の衣類を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

透け防止効果・紫外線遮蔽効果のある生地の条件は?

透け防止効果や紫外線遮蔽効果について正しく理解するために、まずは生地が透けて見える現象について具体的に考えてみましょう。

光が生地を通過すると、生地の先にある部分が照らされ、透けていると感じます。照らされてしまえば、肌にも光が当たっていることになり、紫外線の影響を受けてしまう恐れがあります。

たとえば、透け感のあるデザインの衣類は、肌をカバーしているから紫外線を浴びていないと勘違いしてしまいがちです。対策しないと肌トラブルのリスクが高まります。

このような点をふまえると、透け防止効果や紫外線遮蔽効果のある生地の条件は、「光が生地を通過して生地の先を照らさないこと」だとわかります。

その点、多くの化学繊維はガラスのように半透明で光沢があるため、透けやすいのが実情です。

したがって衣類製品を選ぶときには、光の透過を防ぐ繊維が使われているかどうか、慎重にチェックすることが重要です。

透け防止や紫外線遮蔽に適した生地に使われる糸は?

透け防止や紫外線遮蔽に適した生地に使われる糸として挙げられるのが、フルダル糸です。

フルダル糸は、化学繊維のうちつやを消した繊維です。光沢がなくて、くすんでいます。なお、自然な光沢を残した繊維をセミダル糸、光沢のある繊維はブライト糸と呼ばれています。

フルダル糸は、酸化チタンやセラミックなどがたくさん練り込まれているのが特徴です。白濁して光の透過を防ぐことから、防透けや紫外線カットなどの機能を有しています。女性用のシャツやボトムなど、UVカット衣類に採用されやすいです。

ただ、フルダル糸は混合物によって染料が深く浸透しにくいです。そのため、濃い色がきれいに表現しにくくなっています。たとえば黒であれば真っ黒にはなりません。

また、フルダル糸は艶消し材の添加によって強度が低くなりがちです。ただ、衣類に使えないほど低いというわけではないので、そこまで心配しなくてよいでしょう。

生地の透け防止効果や紫外線遮蔽効果に関する注意点

透け防止効果や紫外線遮蔽効果について認識を誤ると、導入した製品に後悔することもあります。透け防止効果や紫外線遮蔽効果に関する注意点を解説します。

同じ生地組成でも色によって効果が異なる

カーテン
カーテンの遮光性は色によっても異なります

フルダル糸が使われていれば遮光されやすく、透け防止や紫外線遮蔽に関して安心できるように思えるかもしれません。もちろん、フルダル糸は透け防止や紫外線遮蔽の観点からは最適な糸です。しかし、遮光性に関して注意点があります。

フルダル糸が使われる代表的な製品の遮光カーテンを例に挙げてみましょう。

遮光には等級があり、1~3級に区分されています。最も光を遮ってくれるのが1級です。1級のカーテンにはフルダル糸、2級のカーテンにはセミダル糸が使われていることが多いです。

ただ、カーテンの遮光性は色によっても異なります。同じ等級であっても色が濃いほうが遮光性が高く、薄いほうが低くなります。同じ組成であっても、濃い色だと2級になるのに対して、明るい色だと3級になってしまうことも少なくありません。

したがって、フルダル糸が使われているからといって、どれも遮光性は同じだと勘違いしてはいけないということがわかります。

カーテン以外の製品を選ぶときも、フルダル糸が使われていることを確認するだけでなく、色による遮光性の違いも慎重に比較しましょう。

濃い色は遮光性が高い一方でデメリットもある

濃い色だと遮光性が高くなることをお伝えしましたが、それならフルダル糸で濃い色の製品を選べばよいと思った方もいるかもしれません。

ただ、濃い色の生地を選ぶデメリットがある点に注意が必要です。

特に気をつけなければならないのが移染です。移染とは、洗濯をしたときに濃い色の衣類の染料が流出して、淡い色の衣類を染めてしまうことです。脱水したあとすぐに干さず、生地が接触した状態で放置したとき、発生することもあります。

移染により糸が痩せ、生地が薄くなってしまうこともあるようです。お気に入りの衣類の色が変わったり、品質が落ちたりするのは避けたいですよね…。

透け防止効果や紫外線遮蔽効果の高い製品を選ぶときは、移染のリスクを想定したうえで導入を検討しましょう。

同じUVカット製品でも効果の持続性が異なる

UVカット製品を厳密に区分すると、UVカット加工製品とUVカット素材製品に分かれます。

UVカット加工製品は、生地を染めるとき染料と一緒に紫外線吸収剤をなじませた製品です。後から吹き付けて加工する製品は、洗濯を繰り返すとUVカット効果が弱くなる恐れがあります。

UVカット素材製品は、生地にチタンやセラミック、カーボンなどを練りこんでUVカット効果を付与した製品です。繰り返しの洗濯や摩擦によってUVカット効果が減少しにくいです。

一時的に紫外線遮蔽効果が高かったとしても、長く製品を使っているうちにUVカット効果が落ちてしまえば、いつの間にか紫外線の影響を受けてしまうでしょう。

UVカット製品を選ぶときは、UVカット加工製品とUVカット素材製品のどちらであるのか、見分けるクセをつけるとよいでしょう。

フルダル糸を用いた紫外線対策におすすめのフェイスカバー

丸福繊維ヤケーヌ
丸福繊維では、フルダル糸を採用したフェイスカバーとしてヤケーヌを提供しています

ここまでフルダル糸について取り上げつつ、生地の透け防止効果や紫外線遮蔽効果の気になる疑問について解説しました。

生地の透け防止効果や紫外線遮蔽効果について理解が深まり、フルダル糸を用いた製品に興味が湧いてきたのではないでしょうか。

弊社では、フルダル糸を採用したフェイスカバーとしてヤケーヌを提供しています

  • ヤケーヌは、顔や首をストレスなく紫外線から守ってくれる日焼け予防専用のフェイスカバーです。ガーデニングやドライブ、釣り、テニスなど、さまざまな場面で利用できます。
  • 生地にUVカット効果のあるチタンを練り込んでいるのが特徴です。後加工ではないため、洗濯しても半永久的にUVカット効果が持続します。

ベージュやライトグレー、ライトオレンジ、サックスなど、さまざまなカラーを取り扱っています。移染が心配という方は薄いカラーをお選びいただけます。フルダル糸を用いたフェイスカバーをお探しの場合は、ぜひヤケーヌも検討してみてくださいね!

丸福繊維ヤケーヌ商品はこちら
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まとめ

今回は、フルダル糸の特徴や、透け防止効果・紫外線遮蔽効果のある生地の条件、注意点などを解説しました。

  • 光が生地を通過すると肌にも光があたることになるので、紫外線の影響を受ける恐れがあります。そのため、透け防止効果・紫外線遮蔽効果を期待するのであれば、生地に光の透過を防ぐ繊維が使用されているのが望ましいです。
  • 光の透過を防ぐ繊維としてフルダル糸が挙げられました。フルダル糸であれば酸化チタンやセラミックなどが練り込まれており、光の透過を防ぎやすくなっています。
  • 濃い色のほうが遮光性は高くなりますが、移染のリスクがある点には注意が必要です。

フルダル糸を採用した製品を選ぶときは、色についてもよく比較するようにしましょう。


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