車に乗っている間は紫外線対策をしなくてよいと思っていませんか?車の中にいると紫外線が届かず日焼けしないイメージがあるため油断しがちですが、実は窓から紫外線が車内に入り、日焼けしてしまう場合も多いのです。
対策をせずに車に乗り続けると、気づかないうちに紫外線によるダメージが蓄積し、シミ・シワ・たるみが発生してしまうなどのリスクがあります。
この記事では、運転中の紫外線対策が必要な理由やおすすめの対策などを詳しく解説します。
長距離運転をする人は特に要注意!運転中の紫外線対策が必要な理由
運転中の紫外線対策が必要である代表的な理由を紹介します。
(1)紫外線によってはガラスをほぼ通過する
地面に降り注ぐ紫外線には、「UV-A」と「UV-B」の2種類があります。このうち、UV-Aは波長が長く、降り注いだ量のほとんどがガラスを通過する性質があります。運転中の日焼けには、UV-Aが関係している場合が多いでしょう。
UV-AはUV-Bとは異なり、急激な日焼けを引き起こしません。しかし、肌の奥深くにある「真皮層」と呼ばれる部分まで届き、肌のハリや弾力に大切な「コラーゲン」や「エラスチン」を破壊し、生成を妨げます。さらに、シミの原因となる「メラニン色素」を沈着させる働きもあります。
UV-Aを浴び続けることで、シミ・シワ・たるみがあらわれやすくなり、年齢を感じさせる肌になってしまう可能性があります。
ちなみに、最近の車はUVカットガラスを採用していますが、それだけでは紫外線対策として不充分です。
高機能なUVカットガラスであっても、ある程度は紫外線を通してしまいます。また、フロントガラスのUVカット率が高くても、サイドのドアガラスや後ろのガラスはUVカット率がそれほど高くない車も少なくありません。
「UVカットガラスを使っているから大丈夫」と油断すると、大量の紫外線を浴び、日焼けしてしまうリスクがあります。
(2)気がつかないうちに紫外線をたくさん浴びてしまう
車の運転中は紫外線についてあまり意識しないため、気がつかないうちに大量の紫外線を浴び、肌が深刻なダメージを受けているケースもあります。
特に長い距離を運転している人は、車で出かけるたびに長時間紫外線を浴び続けている状態なので、肌への影響は大きいと考えられます。
また、UV-Aによる日焼けは火傷のような重度な炎症が出たり、肌が黒くなったりしにくい分、対策が遅れ結果的によりダメージが蓄積されるリスクがあるでしょう。
(3)運転中は身動きが取りにくい
運転中は身動きが取れないタイミングが多く、日焼け止めを塗る、上着を着るなどの対策がとりにくいものです。事前に対策しておくことで、肌を紫外線からしっかり守れます。
(4)窓側だけが日焼けしてしまう
車の構造上、紫外線対策をしないと窓側の肌だけ日焼けしてしまうので要注意です。なかでも熱い時期は、半そでを着る機会が増え、片方の腕だけ黒く日焼けする場合も少なくありません。
特に、トラック運転手など仕事で長距離運転をする人や通勤に車を使う人は、窓側だけ焼けているケースが多く見られます。片側だけ焼けると見た目のバランスに違和感が生じてしまいます。
また、長年にわたり紫外線対策をしないまま車を運転し続けると、顔の片側にだけシワ・たるみ・シミといった老化のサインが現れてしまう可能性があります。
将来後悔しないよう、長距離運転をしたり、ひんぱんに車に乗ったりする人は、しっかり対策しましょう。
1年を通して紫外線対策は必須!特に夏と冬は重点的に
日焼けというと夏に気をつければOKと考えている人も多いですが、紫外線対策は1年を通して必須です。紫外線量は季節によって増減しますが、常にある程度の紫外線が降り注いでいるため、日焼けのリスクは年間を通してあるからです。
なかでも特に気をつけたいのが、夏と冬です。それぞれ解説します。
(1)夏は紫外線量が最も多い季節
夏は紫外線量が最も多い季節で、6~9月がピークになります。初夏である6月はあまり日差しが強くなく雨が多いため油断しがちですが、紫外線量が多いのでしっかりUVケアをしましょう。
特に7月~8月は非常に多くの紫外線が降り注ぎ、肌に大きなダメージを与えるため、徹底的な対策が必要です。
(2)冬は油断しがちな季節
冬は1年のうちで最も紫外線量が少ない時期ですが、紫外線対策を必ずしましょう。1月でもピークである夏と比べ、UV-Aは約50%、UVBは約20%の紫外線が降り注いでいます。
日差しが弱いため油断しがちですが、全く対策しないとUV対策をしている夏よりも、紫外線の影響を大きく受けてしまうかもしれません。
運転中の日焼けを防止!おすすめの紫外線対策
運転中の日焼け予防におすすめのアイテムを紹介します。
(1)日焼け止め
屋外での紫外線対策と同じく、日焼け止めは重要です。露出している部分の肌には、ちゃんと塗るようにしましょう。また、汗や摩擦などで流れてしまわないよう、長距離運転をする時は、2~3時間ごとに塗り直すのをおすすめします。
(2)フェイスカバー
顔は服で隠れていないため、他の場所よりも紫外線の影響を受けやすい場所だといえます。フェイスカバーを身に着けることで、顔の大部分を紫外線からガードできます。
特におすすめなのが、首やデコルテまですっぽり覆うタイプのものです。身に着けるだけで、忘れがちな首やデコルテの紫外線対策になります。
また、開口部のあるものを選べば息苦しくなく、長時間にわたる運転時も快適です。
ただし、UVカット効果が低いフェイスカバーも市販されているので、購入する際は必ずUVカット率をチェックしましょう。90%以上のものであれば、安心して使用できます。
(3)アームカバー
運転 中は常にハンドルを握っているため、手や腕は紫外線を浴び続けています。放置すると、窓側の手・腕だけが日焼けしてしまう、年齢を感じさせる肌になってしまうといったリスクがあります。
UVカット率が高く、腕全体を包み込むロングタイプのアームカバーであれば、しっかり紫外線から肌を守ってくれるでしょう。
(4)サングラス
紫外線のダメージを受けるのは、肌だけではありません。目にも影響を及ぼすため、しっかり紫外線対策をしましょう。
運転時のまぶしさを防ぐためにサングラスをかけている人も多いと思いますが、UVカット効果の高いものを選ぶことで、目の日焼けを防止できます。
(5)帽子
秋や夕方など日差しが低いときに目を日差しから守るには、UVカット機能のある帽子が効果的です。
目だけではなく、おでこや顔全体をカバーできるので、状況に応じて取り入れてみましょう。
運転中の紫外線対策は必須!日焼けを防いで肌を守りましょう
紫外線のなかにはガラスを通過するものもあるため、車内にいても紫外線対策は必須です。対策しないと、シミ・シワ・たるみができる、窓側だけが日焼けしてしまうといったトラブルの原因となります。
特に長距離運転をする場合は、紫外線を浴びる時間が長くなるので、しっかり日焼けを防ぎましょう。
紫外線対策は1年中必要ですが、なかでも紫外線量の多い夏、油断してUVケアを忘れやすい冬は要注意です。
紫外線対策におすすめのアイテムは、日焼け止め・フェイスカバー・アームカバー・サングラス・帽子です。
紫外線対策をしっかりして、肌を日焼けから守りましょう。
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