解放感のある水辺環境で魚との駆け引きを楽しめる釣りは、癒しと興奮を味わえる魅力的なアクティビティーであり、男女問わず人気を集めています。
ただ、海釣りや川釣りに行くときに気を付けるべきことがあります。それは、暑さと日焼けです。対策を怠ると熱中症や肌トラブルが生じかねません。
今回は、海釣りや川釣りに出かけるときに知っておきたい、暑さと日焼けの対策についてお伝えしていきます。対策として使える便利なアイテムも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください!
釣りをするときに知っておきたい暑さ・日焼けの基礎知識
むやみに対策を行っても、適切な効果が得られないケースも少なくありません。まずは釣りをする前に把握しておくべき、暑さと日焼けの基礎知識からおさらいしていきます。
基礎知識1.熱中症が起こるメカニズム
私たちの身体は、常に体温を一定に保とうとしています。通常は暑くなると、体温調節機能が働いて汗をかき、蒸発するときに熱を逃がします。
しかし、高温多湿の環境で長時間過ごすと、汗が蒸発できなくなり、体温が上昇してしまいます。放熱できなくなり、身体のバランスが崩れるというわけです。
また、急激に汗をかくことで体内の水分と塩分のバランスが崩れることも…。その結果、めまいや頭痛など熱中症の症状が現れるので、注意してください。
基礎知識2.釣りは熱中症になりやすい環境
釣りをするときは、基本的に日差しを遮るものがありません。たとえば防波堤による海釣りでは、簡易的なイスだけを設置して座っていると、長時間にわたって日光を浴び続けることになります。
また、水面からの蒸発などもあるので、湿度も高くなる点にも注意しなければなりません。晴れていて無風の日の釣りは、高温多湿で熱中症になりやすい環境です。釣りに行くときは、熱中症対策を万全にしておきましょう!
基礎知識3.世代によって熱中症の発症しやすさが違う
また、幼児は衣服に関する知識が不十分であることから、保護者が熱を発散しやすい服装を環境に応じて指導することが重要です。
高齢者に関しても熱中症のリスクが高い傾向があります。高齢者は脂肪がつきやすくなり、身体の水分の割合が少なくなるからです。また、暑さや喉の乾きを感じづらいので、水分を摂取しづらい点も理由として挙げられます。
基礎知識4.紫外線は水面からも反射する
海釣りや川釣りでは、水面で紫外線が10~20%反射するので、紫外線の量はさらに多くなります。帽子だけでは、反射や照り返しによる紫外線を防ぎきれず、日焼けしやすくなってしまうでしょう。
したがって、日常的な外出とは異なる紫外線対策も求められます。効果的に紫外線を防げるように、適切な服装を検討しましょう。
釣りのときに試したい暑さ・日焼けの対策
引き続き、釣りのときに試したい暑さ・日焼けの対策について解説していきます!
対策1.水分補給をこまめに行う
暑さ対策で大切な事の1つが水分補給です。
釣りに夢中になっていると、水分補給を忘れがちですが、こまめに水分を摂取するのが大切です。高齢者の方であれば、のどが渇かなくても水分を補給するように意識しましょう。
汗をたくさんかくとナトリウムやミネラルも排出されているので、スポーツドリンクや径口補水液がおすすめです。
また、釣りの際に飲み物を気軽に取り出せないと、水分補給が面倒で後回しになってしまいますよね。
腰に取り付けられるボトルホルダーを用意しておけば、気軽にペットボトルを取り出して水分補給できるようになりますよ!
対策2.通気性の良いハット帽を被る
釣りをするときは、暑さ対策として必ず帽子をかぶってください。頭部全体、首回りまで日陰を作るハットタイプの帽子がおすすめです。
首には太い血管があり、これが直射日光で熱せられると、脳の体温調節機能は上手く働かなくなり、熱中症の原因になるといわれています。
首回りまで直射日光から守れるつばの広い帽子を選びましょう。
対策3.露出の少ない服装を選ぶ
釣りをするときの服装は、肌の露出を抑えると効果的です。
いかに露出を減らして日焼けを防ぐかがポイントになります。日焼け止めを塗ればよいと考える方もいますよね。ただ、日焼け止めは汗で流れてしまいがちです。なるべく涼しくなるように肌の露出を減らすことも考えましょう。
ただ、釣りでは釣り竿を振ったり釣り場を移動したりすることもあるため、動きやすさも大切です。
スポーツブランドの接触冷感長袖インナー、ポケットのあるボトムスが便利です。カーゴ半パンツに接触冷感のタイツやレギンスなどがおすすめできます。
暑さや日焼けの対策を行って思う存分に釣りを楽しもう!
釣りを行うフィールドは海上や川辺、堤防などであり、熱中症にかかるとすぐに対処できない場所が多いです。
体調不良を起こしてしまうと、せっかくの釣りがトラブルで台無しになってしまいかねません。最悪のケースでは、重症になって死亡することもあります。また、釣りが終わってから日焼けした肌を見て、後悔する女性もいるでしょう。
釣りに出かけるときは、狙った魚種を釣るために、釣り道具の準備に集中してしまいがちです。暑さや日焼けくらいなんとかなるだろうという安易な考えは捨て去り、適切な対策を行ったうえで釣りに出かけましょう!
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