近年は猛暑日が増え、暑い季節になってくると、毎年熱中症で倒れたというニュースを耳にすることが多くなりました。
今までよりも熱中症予防に敏感になり万全な対策を心掛けたいですね。
熱中症予防といえば水分をこまめにとったり、冷房や扇風機を上手に使ったりと色々な対策がありますが、今回は直射日光をさけ熱中症予防に役立つ帽子についてお伝えしたいと思います。今まで帽子をかぶる習慣がなかった方や帽子をかぶると蒸れるし、かえって暑そうで敬遠している方もいらっしゃると思いますが、かぶることできちんと熱中症対策になる「蒸れなく涼しい」効果的な帽子をご紹介いたします。
人はなぜ「暑い」と感じるのでしょうか
木陰が涼しい理由
人が「暑い」と感じる理由は気温で決まると思っていませんか。日なたと木陰では当たり前ですが木陰のほうが涼しいです、熱中症対策にも「木陰で休憩をとる」ようにすすめられています。
しかし、実は日なたと木陰の気温はほとんど変わりがありません。
木陰は日光を遮り路面にも日陰を作り路面の温度が高くなることを防ぎます。これによって体感温度は約6度下がるといわれています。
暑さは気温のほか、湿度や風通り、放射熱(日射や地面からの照り返し)、人がどのような状況にいるか(運動している、厚着をしている)などが総合的に影響します。
人は熱を発している
人間は常に一定の熱を発しています。その熱がきちんと放出されていると、私たちの体温は(約36℃)一定に保たれます。
しかし気温が高くなると空気への放熱が進まず、さらに湿度が高く汗の蒸発が進まないと体に熱がこもってしまいます。すると体温が上昇し人は「暑い」と感じるようになります。
直射日光を浴びると放射熱を受けるので身体から発する熱が放出する熱より多くなってしまいます、そういった体の熱を外に逃がす体温調節機能が上手に働かなくなってしまうと熱中症を引き起こしてしまいます。
熱中症対策に求められる帽子の機能
熱中症予防としての帽子の機能は、「放射熱(直射日光)を防ぐ」こと「湿度がこもらず逃がすことができる」ことで体温を上げないことができます。この2つの機能を兼ね備えた帽子選びをしていきましょう!
熱中症対策「帽子選びのポイント4つ!」
①つばのひろさ
帽子のつばは、全体に360度あるものが良いです。
また、つばが広いと顔だけではなく首や肩も放射熱(直射日光)から守ってくれます。
なるべくつばが広いもので、視界を遮らないものを選びましょう。
また、つばが広いと目に入る紫外線も20%カットしてくれます。目の日焼けも全身の疲労を招くので実は注意が必要なのです。
②通気性の良い素材
熱がこもってしまうと、放射熱(直射日光)を防いでも熱中症対策としては今一つになってしまいます。
帽子の素材はニット、布、麦わらなど種類が豊富ですが、夏に被る印象の麦わら帽子は通気性が良いです。
しかし炎天下に1日いる場合や近年の猛暑に対応するためには、メッシュ素材や速乾性のある素材などがよく、熱中症予防や暑さ対策に作られ、通気性に特化した素材の帽子もおすすめです。
③放射熱(日光)を反射する(吸収しない)
一般的には放射熱(日光)を反射する色は白色やシルバーです。帽子の色を選ぶ際には白など色の薄いものにするとよいです。
黒は白の約3倍の日光を吸収してしまいますので熱中症対策には不向きです。
放射熱(日光)を吸収しない素材の帽子もおすすめです。
④軽さや機能
一日中帽子をかぶるときは特に軽さも重要なポイントになります。軽い素材だと長時間帽子をかぶっても疲れません。身体の疲れは熱中症を引きおこすので注意しましょう。
他の機能として、軽くつばが広い場合は風で飛ばされないやすいので、あご紐が付いているものや帽子のサイズが調節できるものも良いですね。
暑い季節に被ると良い!頭皮や髪も帽子が守ってくれる
帽子は頭皮の日焼けを防ぎ髪も紫外線から守ってくれます。強い日差しを浴びると頭皮は炎症を起こすだけでなく、毛母細胞がダメージを受け薄毛や抜け毛のリスクも高まります。
熱中症予防に帽子を上手に利用しよう!
熱中症予防に効果的な帽子についてお伝えしましたが帽子を選ぶときのポイントとしてぜひ参考にしてくださいね。
しかし帽子さえかぶっていれば炎天下でも平気なわけではありませんので、こまめな水分補給や木陰で休憩を取ることも気を付けましょう、熱中症は重症化すると死亡する場合もある怖い症状です、しっかりとした対策を心掛け暑い季節を乗り切りましょう!
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